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ファーム通信

中日・梅津晃大 なるか!?一軍デビュー/ファーム

 

フレッシュオールスターでは優秀選手賞を受賞した


 潜在能力の高さを存分に見せつけた。7月11日に地元・仙台で行われたフレッシュオールスター。ウエスタン・リーグ選抜の先発として2イニングを完璧に抑え、優秀選手賞を獲得したドラフト2位新人の梅津晃大は、ヒーローインタビューで端正な顔をほころばせた。

「強気で攻めていった結果がこううなったのでホッとしています。まだまだアピールができていないので、小笠原道大二軍監督、与田剛監督にしっかりアピールできるように頑張ります」

 187センチの長身から投げ下ろす最速153キロの直球が武器。昨秋のドラフトでは、ソフトバンク甲斐野央DeNA上茶谷大河とともに東洋大150キロトリオとして注目を集めた。大学時代の投球を直に見た与田剛監督が惚れ込み、ドラフト2位で入団。しかし、いきなりつまずいた。

 1月の合同自主トレで右肩のインピンジメント症候群が発覚。東洋大時代に崩した投球フォームがケガの原因だった。春季キャンプは別メニュー。その後もリハビリが続き、実戦デビューは4月末までずれ込んだ。再発を避けるために首脳陣の方針で登板翌日はノースロー。登板間隔も十分に空けた。慎重に慎重を期し、一歩ずつ進んできた。

 6月27日にはナゴヤドームでの一軍練習に初めて参加。首脳陣の前で投球練習を披露し、本拠地のマウンドも確かめた。「少し高いけど投げやすかった。自分が投げているイメージもできたし、今年中に試合で投げてみたいです」と思い描いた右腕に、与田監督も「後半に出てきてくれたら」と期待を寄せる。

 開幕一軍をあきらめたときに、一つの目標を立てた。「“閉幕一軍”ですね。1度上がったらシーズンが終わるまで一軍でいたい」。ウエスタン・リーグでは順調に球数とイニングを伸ばしている右腕。一軍デビューは近い。

写真=松田杏子

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