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セ最多勝を走る山口俊の投球のすごみとは?

 

現在、セ・リーグ最多の12勝をマークしている山口


 8月23日現在、セ・リーグの最多12勝を挙げ、負けが2つと勝率も高い巨人山口俊だが、月別で見ると、まったく違う“2つの顔”がある。4月からの防御率が1.59、4.64、0.77、4.25。ひと月置きの好調、不調の繰り返しだ。ただ、勝ち星では4月4勝無敗、5月0勝2敗、6月4勝0敗、7月3勝0敗。7月は防御率が悪いながら打線の援護もあって勝率10割となっている。その月ごと、勝ち負けどちらかだけというのも面白いジンクスだ。

 球団別の防御率では広島に3.62、阪神に3.86だが、広島が2勝0敗、阪神が1勝0敗。もちろん、勝ち負けつかずの降板もあったが、打線とのかみ合わせがいい投手と言える。

 その秘密の1つが被本塁打の少なさだ。129回2/3を投げ、わずかに7本塁打しか浴びていない。これは大崩れしないことにもつながる。ビジターの強さもジンクスで、今年も鹿児島、秋田で1勝ずつ挙げた。最大のライバルは11勝で迫るDeNA今永昇太で、奪三振でも山口145、今永147で競っている(奪三振率では山口が10.06、今永は9.59)。巻き返しに期待だ。

写真=BBM

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