いよいよ他球団との実戦も本格化。3月26日に控えたシーズン開幕戦に向けた準備も着々と進むが、注目の1つに「開幕投手」がある。今回は12球団の最新事情をチェックしていく。まずはパだ。 福岡ソフトバンクホークス
vs.ロッテ[PayPayドーム]
すでに監督指名も気負いなし 千賀滉大、
東浜巨がリハビリ組スタートで出遅れ。こうなれば大役を任せるにふさわしいのは、この男しかいない。昨季、最多勝と勝率第一位のタイトルを獲得した
石川柊太[写真]だ。キャンプ中に開幕投手への思いを口にした右腕も、実際に
工藤公康監督から指名を受けた際は驚きが一番だったが、「やれることをやるだけ」と気負いはない。
千葉ロッテマリーンズ
“大役”のイス争いはこれから 2年連続の
石川歩を筆頭に候補は3人。石川の可能性はあるが、昨季、開幕延期がなければ大役は
美馬学(写真左)で、こちらも可能性大。開幕の相手はソフトバンクで昨季5勝1敗と相性の良さもある。ただ“鷹キラー“では同じく昨季3勝0敗の
二木康太(右)もいる。王者を開幕からたたく“大役”のイス争い開始はこれからだ。
埼玉西武ライオンズ
自覚あふれる行動7年目で初の大役へ 「一番有力な候補」。2月17日の紅白戦、2回無失点に抑えた白組先発・
高橋光成[写真]の投球を見た
辻発彦監督はうなった。この試合では終盤の疲労を想定してブルペンで約100球を投げ込んでからマウンドへ。「コンスタントに7回は投げたいですから」と先発の柱としての自覚がにじんだが、その後、キャンプ打ち上げの21日に大役を務めることが決定した。
東北楽天ゴールデンイーグルス
4本柱の誰もが可能性あり 石井一久監督が最初に名前を挙げたのは
涌井秀章(写真左)だ。昨季最多勝に輝くなど実績は十分。現役最多10度目の大役を狙う。8年ぶり復帰の
田中将大(右)は2月20日、日本ハムとの練習試合(金武町)に先発。初回、
中田翔に3ランを被弾も、まだ調整段階と言える。
則本昂大、
岸孝之を含めた“4本柱”の誰が選ばれてもおかしくない。
北海道日本ハムファイターズ
vs.楽天[楽天生命パーク]
15日、15 時15分に開幕投手発表 新エース・
上沢直之[写真]が2年ぶり2度目の開幕投手に指名された。背番号15にちなみ2月15日、15時15分に
栗山英樹監督が発表。「やってくれると信じている。まったく迷いはなかった」という指揮官の期待に応えるべく、翌16日の
中日戦に先発し3回2安打無失点の好投。「心も体も技術も自分のマックスの状態で臨みたい」と力強い。
オリックス・バファローズ
vs.西武[メットライフ]
日本代表候補2人のガチンコ勝負 日本代表候補2人によるハイレベルな争いとなる。2年連続で大役を務めている
山岡泰輔(写真左)が「誰にも渡すつもりはない」と語り「そこを任される投手になる」と宣戦布告するのが
山本由伸(右)だ。2月17日の紅白戦では両者が先発し、山岡が2回4安打無失点と要所を締め、山本は最速154キロをマークして2回を完全投球と早くもエンジン全開。