芸能界デビュー以来、第一線で活躍を続ける今井翼さん。幼いころ地元チームでセカンドを守っていた野球少年は大洋ホエールズに夢中になり、現在ではベイスターズの筋金入りのファンであることは横浜界隈では知られた話。自らの思い出、そして三浦大輔監督へのエールを語ってもらった。
取材・構成=滝川和臣


　祖父は手先が器用な人で、平塚球場のスコアボードのネームプレートを書いていました。その関係で大洋ホエールズの二軍戦のチケットをもらってよく観戦に行っていたんです。当時のファームは横須賀ではなく、平塚がメーン球場でした。デニーさん(友利結)がルーキーで投げていたり、若手時代の谷繁(谷繁元信)さんがプレーする姿を見た記憶があります。それ以来、ホエールズ＆ベイスターズにどっぷりですね。あこがれだったのが屋鋪(屋鋪要)さん。

　ホームランバッターよりも守備や走塁が得意な職人肌の選手が好きだったので、すごく応援していました。

　前回優勝した1998年は芸能界で仕事をしていましたので、リハーサルの合間に楽屋に戻って試合の様子を確認したり、リーグ優勝を決めた甲子園の試合も、現場でそわそわしながら仕事をしていました。

　今、番組で(TBS『With☆ベイスターズ2021』番組MC担当)、選手の声を直接聞けたりするのは贅沢な時間だと感じますし、ファン冥利に尽きますね。本業の芝居や舞台もそうですが、こうして好きなことで仕事をさせてもらっていることに幸せを感じています。

　今シーズンは新体制となり期待値は高かったですが、助っ人選手の来日が遅れ、投手陣の調子も上がらずに開幕から苦戦が続きました。とはいえ、交流戦から調子は上向きなので、三浦大輔監督もようやく手応えをつかんでいるんじゃないでしょうか。三浦監督は“優し過ぎる”という声もありますが、もともとは「番長」と呼ばれるほど、現役時代から根が熱い方です。スポーツは日々変化するもので、いいときもあれば、悪いときもある。一喜一憂する中でも、僕は期待を込めてベイスターズを応援していきます！

PROFILE
いまい・つばさ●1981年10月17日生まれ。神奈川県藤沢市出身。95年より芸能活動を始め、歌手、俳優、タレントとしてテレビや舞台など多彩なジャンルで活躍。約1年半の休養期間を経て、2020年2月、システィーナ歌舞伎『NOBUNAGA』で活動を再開。今年4月にはミュージカル『ゴヤ-GOYA-』で主演を務めた。大の横浜ベイスターズファンでTBS『With☆ベイスターズ2021』(毎週金曜日 深夜2時55分放送)で番組MCを担当する。