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デーブ大久保コラム

セ・リーグ順位予想で阪神が1位。巨人は投手力が上がり、野手陣も成長【デーブ大久保 さあ、話しましょう!】

 

チームがまとまっているという意味では阪神が頭一つ抜けていると思います。成熟期に入ってきたかもしれません[写真=BBM]


 今週はいきなりセ・リーグの2024年順位予想をしたいと思います。昨年の現場での肌感覚と補強などを見て決めていきたいと思います。まず、優勝は「巨人」としておきましょう。大きな理由としては「デーブが現場からいなくなったから」です。と……言いたいところですが、ここは冗談にしておきます(笑)。

 実際は 1.阪神 2.巨人 3.中日 4.DeNA 5.ヤクルト 6.広島

でいきたいと思います。先ほども言いましたが、私の肌感覚とともに投手力も加味しました。1位の阪神は、キャンプを取材した解説者の方々の話を聞いても、頭一つ抜けていると言っていました。

 そこにデーブ的解説を付けると、昨年、一致団結感がすごかったです。負けたとしても、何があっても投手陣が野手陣を、野手陣が投手陣を、お互いのせいにしない、というのがすごいな、と感じていましたね。今後、レギュラー陣が変わらない限り続くと思います。これってすごく大事で、強くなるチームに自然と備わっているものなのです。そこに岡田(岡田彰布)監督の「普通にやればいいねん」の精神があるので、選手たちが安心してプレーできる土壌が出来上がっています。

 2位にした巨人ですが、投手陣でいい補強をしたと思います。ここに野手陣が成長した姿を見せてくれると思います。昨年、途中から勝つための采配ではなく、選手たちの能力を高めようとした原(原辰徳)前監督。そこで鍛えられた若手などが、阿部(阿部慎之助)新監督の采配でうまく機能するのではないかと思います。

 昨年まで、ベンチでヘッドコーチとして原前監督の采配を見てきた阿部新監督。「俺だったらこうするのに」という思いが絶対あったと思います。そういう気持ちや考えを、今年の采配に生かしていけば絶対に優勝争いをします。それだけの戦力は整いました。

 そして3位に中日。もう本当にここは投手陣がいいんです。そこに中田翔という打線の軸として機能する打者が入りました。ナカジこと中島(中島宏之)も絶対に力を発揮してくれます。投打が噛み合ってくれると信じ3位にしました。

 4位にはDeNA。投手陣は決して強力ではないんです。しかし、二番にオースティンが入るのが怖い。昨年、彼がいなかったことでどれだけ助かったか……。5位はヤクルト、6位は広島にしましたが、2球団のファンの皆さま、本当にすみません、ここはもう雰囲気しかないです。

 個人的には3位から6位までは、どのチームが入ってもおかしくないと思っています。本当に何かのきっかけで3位に入りますし、最下位にもなってしまう、というのが私の見立て。もう忖度などなしです。「デーブがまた適当に言っているよ!」と思っていただければ、それはそれでうれしいですね。

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