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デーブ大久保コラム

パ順位予想はソフトバンクが1位。オリックスは『ナカジマジック』に期待です【デーブ大久保 さあ、話しましょう!】

 

デーブ的には、一番に入る周東がヒットを打ちまくるとソフトバンク打線は手がつけられなくなると思っています。その予感がキャンプの練習態度から伝わりました。楽しみです![写真=湯浅芳昭]


 誌面に限りがあるので、今週もすぐにパ・リーグの順位予想で行きます。

 1.ソフトバンク 2.オリックス 3.ロッテ 4.西武 5.楽天 6.日本ハム

 今春のキャンプを視察させてもらったソフトバンクは「オリックスには4連覇をさせない」という気持ちが練習から出ていました。いわゆる目の色が違いました。小久保(小久保裕紀)監督の下、王(王貞治ソフトバンク会長)さんイズムをしっかり継承していると思いますし、奈良原(奈良原浩)ヘッドコーチという素晴らしいコーチがいます。青学大コンビが機能すると思いますね。

 投手陣もいい投手が多いですし、後ろも杉山(杉山一樹)、オスナと安定しています。それよりも打線がすごいですね。柳田(柳田悠岐)、中村(中村晃)がベテランの域に入ったといってもまだまだできます。

 ここに山川(山川穂高)が入り、近藤(近藤健介)もいる打線は、どこが止めるんですか? それに一番に入る? 周東(周東佑京)が今年はすごいと思います。練習のときの「目の色」が違いました。彼の打撃が良くなれば、とんでもないですよ。単打でもすぐ二盗して二塁打になりますから(笑)。この打線をどのチームが止めるんだ? となりますよ。前任の藤本(藤本博史)さんが若手をたくさん起用して、チーム力も上がっています。強いと思いますね。

 2位にしたオリックスですが、164イニングを防御率1点台で抑えてきた山本由伸(ドジャース)がいなくなった分の野手への精神的な「圧」が、どれくらいボディーブローのように利いてくるのか、が4連覇への試練だと思います。

 これまではヒットを打たれても「由伸なら抑える」と思っていた部分が野手には必ずあります。そこを若手投手が単打を打たれたあとに、どういう展開が待っているのか野手が読めない時期が続きます。その分の「圧」が掛かると、当然打撃に響きます。ここがシーズンにどう影響するかです。

 とはいえ、これまで苦難をはね返してきた中嶋(中嶋聡)監督ですから、「ナカジマジック」に期待している部分も多くあります。

 3位にしたロッテは、吉井(吉井理人)監督が投手陣などのやりくりを昨年以上にうまくやるのではないかと。対戦していて本当に吉井さんという投手コーチは嫌でしたから。それが監督としてなので、そのやりくりに着目したいです。

 4位の西武は、打線が弱いですよね。栗山(栗山巧)、中村(中村剛也)のベテランに頼るようでは厳しいです。5位の楽天は、浅村(浅村栄斗)が、チームのことを考えた打撃ではなく、自分の打撃をすれば、ほかの打者にいい影響を与えると思います。6位の日本ハムは、まだまだ若手を育てる段階で、成熟はしていません。新庄(新庄剛志)監督も大変だとは思いますが、まだまだソフトバンクやオリックスに対抗できる戦力にはなれていないと思っています。

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