
序盤は味方の援護がなく勝ち星を伸ばせなかったが、徐々にかみ合ってきた感もある
毎週水曜日発売(一部地域を除く)の『週刊ベースボール』。毎回月曜日から日曜日までの試合で「週間ベストナイン」を選定しているが、ONLINE版では土曜日から金曜日まで。今回は8月26日から9月1日までだ。金曜日までを月曜日発表しているため、「情報が遅い」という声もあるようだが、本誌との連動企画ゆえのタイムラグとしてご容赦いただきたい。
次は
楽天の急失速が止まらず、打線では
オリックス、
西武が打ちまくったパだ。
9月1日現在の順位順期間内勝敗は
1位/
ソフトバンク3勝2敗
2位/西武3勝2敗1分
3位/楽天5敗1分
4位/オリックス4勝2敗
5位/
日本ハム3勝2敗
6位/
ロッテ3勝3敗
投手部門はやはりオリックスのドラ1・
山岡泰輔だ。8月26日の西武戦(メットライフ)で12球団の新人で今季初の完封勝利を挙げた。小柄で童顔。一見おとなしそうではあるが、登板当日でもマスコミと会話をかわすなど、従来の常識にまったくとらわれぬ独自の野球観を持ち、芯の強さを感じる男でもある。
この日は、終盤やや疲れも感じられたが、9回は自ら
福良淳一監督に続投を志願してのマウンドだった。無四球、2ケタ奪三振(10)の完封はドラフト制後、新人5人目となる。
これが6勝目で、140球はプロ最多。さすがに「疲れました」と言いながら「(完封は)ベスト。次もこれに近づけるようなピッチングをしたいです」と語っていた。
[投手]山岡泰輔(オリックス)
期間内/1試合 1勝 0敗 防御率0.00
[捕手]
岡田雅利(西武)
期間内/13打数 6安打 0本塁打 4打点 0盗塁 打率.462
※打撃好調を維持し、炭谷の代わりにスタメンマスクに定着してきた
[一塁手]
マレーロ(オリックス)
期間内/25打数 12安打 2本塁打 5打点 0盗塁 打率.480
※西武・山川、ソフトバンク・明石も好調だったが、12安打は圧巻だ
[二塁手]
浅村栄斗(西武)
期間内/26打数 9安打 1本塁打 4打点 0盗塁 打率.346
※期間内全試合安打、マルチ2回とコンスタントに打ちまくった
[遊撃手]
大城滉二(オリックス)
期間内/24打数 8安打 0本塁打 9打点 1盗塁 打率.333
※打撃急上昇のプロ2年目。「二番・遊撃」に定着しつつある
[三塁手]
呉念庭(西武)
期間内/17打数 6安打 0本塁打 2打点 1盗塁 打率.353
※ようやくつかんだ一軍昇格後、元気よく打ちまくる。暑い夏は得意なはずだ
[右翼手]
オコエ瑠偉(楽天)
期間内/21打数 8安打 2本塁打 4打点 2盗塁 打率.381
※粗さはあるが、攻守走で元気いっぱい。低迷チームを引っ張りたい
[中堅手]
秋山翔吾(西武)
期間内/23打数 11安打 0本塁打 5打点 1盗塁 打率.478
※相変わらずの好調さで首位打者戦線は独走気配
[左翼手]
T-岡田(オリックス)
期間内/21打数 13安打 3本塁打 10打点 0盗塁 打率.609
※すさまじい勢いで打ちまくっている。6四球で出塁率は.679。こちらもすごい
[指名打者]
W.ペーニャ(ロッテ)
期間内/14打数 5安打 3本塁打 6打点 0盗塁 打率.367
※安打数はさほどではないが、長打率1.071、7四球で出塁率も.571と高い
写真=内田孝治