2021年シーズンに臨むNPB所属選手で最年長は誰なのかご存じだろうか? 正解は今年44歳の
中日・
福留孝介だ。2020年シーズンに引き続きNPB最年長選手となった。では、福留と同じ40代の選手は現在何人いるのだろうか? 40代のNPB所属選手の数を調べてみた。
現在40代の選手はわずか5人のみ

中日・福留孝介
2021年2月17日時点で40代のNPB所属選手は以下のとおり。
福留孝介(43歳/1977年4月26日)
山井大介(42歳/1978年5月10日)
能見篤史(41歳/1979年5月28日)
石川雅規(41歳/1980年1月22日)
松坂大輔(40歳/1980年9月13日)
900人以上いる現役選手で40代はわずか5人。2020年シーズン終了時点では11人だったが、
五十嵐亮太(
ヤクルト)、
藤川球児(
阪神)、
石原慶幸(
広島)などが現役を引退したため5人まで減ってしまった。
ちなみに最年長出場の日本記録は
山本昌の50歳2カ月。これと比べると、上の5人もまだまだこれからのように思えてしまう。しかし、厳しいプロの世界で40歳を超えてなお第一線でプレーしているのは、並大抵のことではない。
2000安打が見える福留と200勝を目指す石川に注目

ヤクルト・石川雅規
40代5人の中で、今季注目したのはやはり最年長・福留だろう。昨オフに阪神を退団し、14年ぶりに古巣・中日に復帰。昨季は代打中心に43試合に出場し、打率.154と低迷したが、二軍スタートとなった春季キャンプでは長打を連発。復調の気配を見せている。現状は代打での起用が見込まれているが、状況次第ではレギュラー獲得の可能性もある。また、福留はNPBでの通算安打数が1909本と2000本まであと少し。復調すれば今季中の達成もあり得る。
毎シーズン先発の軸としてマウンドに立ち続けている石川雅規は、現在173勝。名球会入りの条件でもある200勝にあと27勝まで迫っている。昨季は40代の投手としては史上5人目となる開幕投手を務めたが、シーズン通して調子が上がらず2勝8敗とふがいない結果に終わった。20年目となる今季は、2年連続で最下位に沈んだチームのためにも、復活が期待される。
福留と同じく、昨オフに阪神から移籍した選手では能見篤史も注目だ。阪神在籍16年で104勝を挙げた左腕は、昨季1勝1セーブ4ホールドとまずまずの成績を残したが、残念ながら戦力外となってしまった。その後、12月にオリックスと投手兼投手コーチとして契約。若手育成としての期待が大きいが、昨季の投球からは大きな衰えは感じられず。活躍のチャンスは十分にある。
また、昨季わずか6試合の登板に終わった中日の山井大介や、古巣での復活を目指す
西武・松坂大輔も目が離せない存在。特に中日は山井が復活すれば、リーグ屈指の投手陣がさらにパワーアップし、リーグ優勝にもぐっと近づけるはずだ。
現在40代の選手は5人だが、今季これから40歳を迎える選手は
和田毅、
デニス・サファテ、
鶴岡慎也、
藤井淳志、
鳥谷敬、
糸井嘉男の6人がいる。すでに40代の選手だけでなく、こうした新たに不惑を迎える選手がどのような活躍を見せるのかにも注目だ。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM 【PR】「DAZN×週刊ベースボール」キャンペーンはコチラから!