週刊ベースボール4000号記念トークイベント第2弾として行わるのが、「江川卓×掛布雅之」の組み合わせだ。トークテーマは「伝統の巨人・阪神戦」。盛り上がることは必至だが、トークショー開催に先駆けて、2人の好敵手物語をお届けする。 壮絶な乱打戦となった開幕戦

江川から通算14本塁打を放っている掛布[写真=BBM]
江川卓と掛布雅之の185回の対戦のうち、本塁打は14本で三振は21。「1試合2本塁打」は前回書いた1983年6月30日(後楽園)の1回だけだったが、「1試合2三振」は4回あった。81年6月7日(後楽園)、82年8月13日(後楽園)、83年7月12日(甲子園)、87年5月13日(後楽園)で、そのうち「2打席連続三振」は81年6月7日の試合だけだった。
その日の初回、三番・掛布は先発・江川から中前安打を放ったが、巨人が3対0とリードした4回の第2打席、カウント1-2からの4球目を空振り三振。続く6回の第3打席でも、一番・
真弓明信、二番の代打・
植松精一(法大時代に江川と同期のチームメートで黄金時代を築いた)を連続空振り三振に仕留めたあとの二死後、今度は掛布を3球三振に抑えた。3球目は見逃しだった。
この時点で江川は6イニングを被安打3の無四球無失点、7奪三振と絶好調だった。しかし、7回に
藤田平の左適時打、
佐野仙好のソロ本塁打によって1点差に迫られ、8回も真弓、植松から連続単打を浴びると、リリーフの左腕・
角三男に交代。左打者の掛布は3打席連続となる三振を喫し、角の好救援によって巨人が接戦をモノにした。

江川は掛布から通算で21三振を奪っている[写真=BBM]
江川と掛布の対戦で、「三振と本塁打」の両方があったのも1試合あった。84年4月6日(後楽園)。巨人の球団創立50周年イヤーの開幕戦である。自身3回目の開幕投手となった江川は初回先頭の
吉竹春樹、二番・
弘田澄男、三番・真弓明信に3連続単打を浴びていきなり1点を失ったが、無死一、二塁から四番・掛布を空振り三振に仕留め、この年初のアウトを奪う。その後は五番・バースに死球を当てて満塁としたが、六番・佐野を遊ゴロ併殺打に打ち取り、失点を1に抑えた。その裏、巨人は
スミスの3ランなどで4点を奪い、一時逆転した。
しかし3回。一死一、二塁で掛布に第2打席が回ってくると、1号3ランで同点。その後も江川は佐野、
平田勝男に連続二塁打を浴びて勝ち越され、4回6失点(自責点5)で降板する。壮絶な乱打戦となった開幕戦は結局、8対8の引き分け。巨人はこの年に就任した
王貞治監督の記念すべき初陣を勝利で飾ることができなかった。また、90年代のエースとなる
斎藤雅樹はこの試合の8回に救援し、プロ初登板となった。掛布はこの年、自身3回目の本塁打王を獲得するが、開幕戦におけるシーズン1号は江川から打ったものだったのだ。
江川卓と掛布雅之が語る「伝統の巨人・阪神戦」 週刊ベースボール4000号記念トークイベント開催! 【日時】2025年9月28日(日) 12時開場 13時開演(14時半・終演予定)
【会場】ベルサール半蔵門[東京都千代田区麹町1-6-4 住友不動産半蔵門駅前ビル2F
【ゲスト】江川卓 掛布雅之
【MC】上重聡
◆会場チケット 料金:8,500円(別途手数料がかかります)
◆配信チケット 料金:2,000円(別途手数料がかかります)
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