メキシコが連続4強入りを狙う

アメリカ代表のスキーンズ[写真=Getty Images]
プールBは「史上最強」とも言われる豪華戦力を揃えたアメリカが1位通過の大本命だ。キャプテンの
アーロン・ジャッジがけん引する打線には
カル・ローリーと
カイル・シュワーバーの昨季本塁打王コンビ、ボビー・
ウィットJr.やピート・クロウ=アームスト
ロングといった若手スター、さらには
ブライス・ハーパーや
アレックス・ブレグマンといった実績十分のベテランもおり、ユーティリティーの
アーニー・クレメントや経験豊富な
ポール・ゴールドシュミットが控えにいる点も含めまったく穴がない。
投手陣はサイ・
ヤング賞コンビのポール・スキーンズと
タリック・スクーバルが大会史上最強の二本柱を形成し、
ローガン・ウェブとジョー・ライアンを含めた先発4枚は間違いなく今大会トップの陣容。ブルペンにも剛腕
メイソン・ミラーを筆頭に充実の戦力がそろい、どんな状況でも使える便利屋としてサイ・ヤング賞3度の
クレイトン・カーショウがスタンバイする贅沢なメンバーとなった。野球は何が起こるか分からないスポーツとはいえ、アメリカがプールBを1位で通過する可能性は極めて高いと思われる。

メキシコ代表のアロザレーナ[写真=Getty Images]
アメリカを追うのはメキシコとイタリアの2チームだろう。前回大会で初のベスト4進出を達成したメキシコは今大会も投打とも多くの現役メジャー・リーガーをそろえた。先発陣にはタジ・ブラッドリー、タイワン・
ウォーカー、
ハビアー・アサッドとメジャーの先発ローテ級が3枚そろい、ブルペンにはマリナーズの絶対的守護神アンドレス・ムニョスが加入。頼れるクローザーの参戦により、前回大会の準決勝のような悲劇の逆転負けは回避できるはずだ。打線もランディ・アロザレーナ、ジャレン・デュランを軸にバランスの取れた布陣。投打とも派手さはないが、確かな実力を持つ選手がそろっており、2大会連続のベスト4入りを十分に狙える戦力だ。
イタリアは積極的にイタリア系の現役メジャー・リーガーを集め、戦力アップに成功。先発陣には
アーロン・ノラと
マイケル・ロレンゼンの二本柱が加わり、2投手のどちらかをメキシコにぶつけて勝利できれば、2大会連続3度目の1次ラウンド突破が見えてくる。ブルペンにもメジャー経験のある投手は多くいるが、絶対的なクローザー不在は不安材料。打線は
ビニー・パスカンティーノを中心とした中軸にはパワーがあり、
ジェイコブ・マーシー、
トーマス・サジェシー、
カイル・ティールと楽しみな若手もいる。今大会の台風の目となる可能性を秘めたチームと言っても過言ではない。
イギリスは昨季ヤンキース史上3人目のシーズン30本塁打&30盗塁を達成したジャズ・チザムJr.が第4回大会予選以来の出場。投手陣が弱く、初勝利を挙げた前回大会を上回る「2勝」が現実的な目標か。
ヤクルトのヘッドコーチ・
松元ユウイチが率いるブラジルは投打とも戦力不足。まずは大会初勝利を目指す。
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