2026年プロ野球開幕から約1カ月。阪神タイガースの技巧派・大竹耕太郎は、チームの連覇に向けてやるべきことを常に見据えている。持ち味である緩急交えたひらめきの投球を支えるものとは。発売後たちまち重版が決まった大竹初の自著『覆す』(ベースボール・マガジン社刊)より抜粋、編集してご紹介しよう。 
完成した著書『覆す』のページを開く大竹耕太郎©阪神タイガース
趣味がたくさんある
僕には趣味がたくさんあります。好奇心の赴くままに、興味を持ったことに挑戦しています。プロ入りしてからずっと趣味という趣味がありませんでした。野球から離れる時間がなかったように思います。でも今は、野球から一旦離れて違うことに没頭できる時間があると、いざ野球に取り組む際に集中力が高まることを実感しています。
イメージで言えば、以前はスイッチを半分くらい押したまま、ずっと過ごしてしまっている状態。最近は、野球以外でリフレッシュして、ちゃんとオンとオフを切り替えてスイッチングしているような感じです。
あくまでこれは仕事なんだという、ある意味の割り切りが、阪神に来てからはできるようになりました。結果が出なければ自分の人生は終わってしまうと、若いころは感じていました。今では、もし結果が出なくても自分の価値は揺るがないんだ、という感覚を持っています。気が楽です。
そう思わせてくれる家族をはじめ周りの皆さんには感謝しています。自分から野球を差し引いたときに何が残るのか、残せるのか。プレーをしつつ常に意識しています。
野球につながるひらめきは球場の外で降ってくる
趣味としては、お花屋さんで花を買って家に飾ったり、ウクレレや電子ピアノを弾いたり、一人でハイキングや温泉に出かけたりすることもあります。ほかにも、ろくろを回したり、お香を焚いたり、香水を集めたり、紅茶の飲み比べをしたり……。挙げたらたくさんありますね。
もちろん気分転換の意味合いもありますが、すべてが野球にもつながると思っています。野球につながるひらめきというのは、案外、球場の外で降ってくるものです。何を行うときでも、これ野球に使えるかな? というセンサーは、常に張っています。これからも新しいことにいろいろとチャレンジしてみたいです。2026年は茶道にトライしてみようと思っています。
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