2018年夏、第100回の記念大会を迎える全国高校野球選手権。週刊ベースボール編集部では、高校野球史に刻まれた熱闘を振り返る『名勝負ランキングベスト100(仮)』を企画・制作中だ。そこで、週刊ベースボールONLINE特別企画として、年代ごとに名シーンを秘蔵写真とともにプレーバックしていく。
2000年代

2006年 第88回全国高校野球選手権大 決勝
2006年 第88回大会 決勝
早実[西東京]4-3駒大苫小牧[南北海道]
早実・
斎藤佑樹は春のセンバツに続く甲子園出場。大阪桐蔭との2回戦で2年生・
中田翔を3三振に斬って難敵を乗り切ると、古豪のエースを取り巻く環境は大きく変わった。マウンド上でハンカチを使って汗を拭う姿と、端正なマスクで一躍、甲子園のアイドルに。新聞紙上では「佑ちゃん」「ハンカチ王子」の見出しが大きく掲載され、夏3連覇を目指した駒大苫小牧との決勝では、
田中将大との息詰まる投手戦。1対1のまま15回を終えて37年ぶりの決勝再試合となった。斎藤は翌日も先発して3失点完投勝利。
王貞治、
荒木大輔も達成できなかった夏初の全国制覇を遂げた。9回表二死、最後の打者は田中で、こん身の直球とフルスイングは名シーンだ。