
松浦慶斗 今秋から背番号1を着け、さらに自覚が増している[写真=川本学]
大阪桐蔭高から2012年の
阪神・
藤浪晋太郎以来、投手でのドラフト1位が注目される。「北海道の代表という思いで来ました」と、旭川市出身の185センチの大型左腕・松浦慶斗だ。
いとこには
ソフトバンク・
古谷優人投手がいる。昨年、三軍戦で非公式ながら160キロを計測した剛球左腕の母と松浦の母が姉妹で、小学生のころには「制球を気にし過ぎず、思い切り投げたらストライクゾーンに行くから」とキャッチボールをしてアドバイスも受けていた。
大阪桐蔭高では1年秋から登板。同秋の近畿大会では先発も含め3試合登板も5回2/3で10失点。昨秋の公式戦成績は5試合で防御率11.17と、結果は出なかった。だが、その経験を生かしこの1年で、粗削りな投球からしっかりと成長した。中止となったセンバツ出場32校が招待された、今年8月の甲子園交流試合では、強打・東海大相模高(神奈川)相手に8回から救援して、2イニングを3人ずつで抑える無失点投球。
「山村(
山村崇嘉)さん(=左飛)、西川(
西川僚祐)さん(=遊ゴロ)、鵜沼(
鵜沼魁斗)さん(=捕邪飛)と、すごい打者を抑えたのはすごく自信になりました」。無観客試合での甲子園デビュー戦で、大きな収穫を得た。
今秋の新チームでは背番号「1」を託される。「スライダーが調子のバロメーター」と言うように角度ある最速150キロの直球とスライダーを主体に攻めの投球を続ける。履正社高との大阪大会準決勝では119球、3失点完投。東海大仰星高との決勝では121球、1失点完投。「継投と言われていたけど、2試合投げてへばっているようではエースじゃない」と、2日連続での完投勝利を収めた。エースの自覚も芽生え、2年連続大阪1位での近畿大会出場へ導いた。長身で80キロの体はまだまだ大きくなりそうだ。「朝は800グラム、夜は1キロの白米を食べるために、おかずだけでなく納豆や卵で食べています」と、食トレも欠かさない。
「背番号1をもらったのは素直にうれしいですけど、まだ背番号の取り合いは多い」と気持ちを緩めることはない。その理由は・・・
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