年が明け、各チームの陣容がほぼ固まった。新加入選手名鑑に続き、ここでは最新のメンバーリストを掲載する。
※情報は2021年1月10日現在


[2020年成績]パ6位 45勝68敗7分 チーム打率.247 チーム防御率3.97

　生え抜きの育成に舵を切るチームだけに、2年連続最下位に沈みながらも大きな補強はなし。支配下の新人も上位指名3人は高卒と、将来を見据えたチームづくりを続けていく。野手では吉田正尚、投手では山岡泰輔、山本由伸と、投打の軸は20代。救援投手も黒木優太がトミー・ジョン手術から復帰と、伸び盛りの選手たちで構成されるチームは勝利と育成の同時遂行を期す。

　助っ人も野手=ジョーンズ、スティーブン・モヤ、投手=ブランドン・ディクソン、ヒギンスと、昨季から変わらず。一方で、昨季に楽天に移籍したステフェン・ロメロが1年で復帰した。獲得に動いたのは、攻撃力向上を期すからこそで、足りない部分は着実に補っていく。

　投手もしかり。阪神を自由契約となったプロ17年目のベテラン左腕・能見篤史を投手コーチ兼任で獲得し、チームに欠ける“経験値”を持つ大きな戦力として期待される。

　昨季途中から監督代行を務め、今季から正式に指揮を執る中嶋聡監督も就任時に「このチームを強くする」と決意を口に。若手育成にも定評のある水本勝己を広島から招き入れ、梵英心、入来祐作らコーチ陣も一新。異例のコーチ陣の一、二軍枠を撤廃するなど、一丸となって低迷打破の準備は進んでいる。

担当記者のこの男の“ココ”に注目！　黒木優太

“魂の投球”をもう一度!

　2019年にトミー・ジョン手術を受けて育成選手となっていた右腕が、再び背番号54を着けて戻ってくる。直球主体の強気の投球は同姓の黒木知宏氏と同じ。背番号54も同氏の影響だ。2年ぶりの“魂の投球”が待ち遠しい。(AT)

オリックス・バファローズ　2021 メンバー表

注釈：〇=新加入、△=移籍、□=復帰、☆=20年オフに育成から支配下、★=20年オフに支配下から育成、■=背番号変更、名前横は背番号。番号無しは背番号未定
【監督】
78中嶋聡

【二軍監督】
89小林宏

【コーチ】
△88水本勝己、中垣征一郎、83小谷野栄一、90別府修作、73高山郁夫、71岸田護、□82入来祐作、□77梵英心、79辻竜太郎、○70松井佑介、○80小島脩平、76風岡尚幸、85高口隆行、81田口壮、75佐竹学、87齋藤俊雄、74山崎勝己、72平井正史、86由田慎太郎、84鈴木昂平、○91飯田大祐、酒井勉

【投手】
11山崎福也、○12山下舜平大、13宮城大弥、14吉田一将、15荒西祐大、17増井浩俊、18山本由伸、19山岡泰輔、21竹安大知、22村西良太、△26能見篤史、28富山凌雅、29田嶋大樹、30Ｋ-鈴木、32ディクソン、35比嘉幹貴、○37中川颯、39飯田優也、43前佑囲斗、○45阿部翔太、46本田仁海、47海田智行、48齋藤綱記、49澤田圭佑、52ヒギンス、☆54黒木優太、57山田修義、58金田和之、61榊原翼、☆63山崎颯一郎、65漆原大晟、66吉田凌、68鈴木優、95神戸文也、98張奕

【育成投手】
001佐藤一磨、002谷岡楓太、003中田惟斗、008松山真之、○011川瀬堅斗、○012辻垣高良、○013宇田川優希、★124近藤大亮、128東晃平

【捕手】
■2若月健矢、23伏見寅威、33松井雅人、44頓宮裕真、○62中川拓真

【育成捕手】
005鶴見凌也、○014釣寿生、123稲富宏樹、130フェリペ

【内野手】
0勝俣翔貴、3安達了一、4福田周平、5西野真弘、9大城滉二、24紅林弘太郎、31太田椋、36山足達也、53宜保翔、64廣澤伸哉、67中川圭太

【育成内野手】
○016古長拓、120岡崎大輔

【外野手】
1モヤ、6宗佑磨、8後藤駿太、10ジョーンズ、25西村凌、○27元謙太、34吉田正尚、○38来田涼斗、40大下誠一郎、41佐野皓大、50小田裕也、55Ｔ-岡田、△69ロメロ、99杉本裕太郎

【育成外野手】
004平野大和、007佐藤優悟、○015佐藤如一、★125西浦颯大、△127田城飛翔