何かと新戦力が話題となるのが春季キャンプ。目標は各球団とも「優勝」。そのためには必ずキーマンとなる選手が投手にも野手にもいる。そんな各チームの優勝へカギを握る選手たちは誰なのか。 投手編・上茶谷大河 2ケタ勝利で先発ローテの軸に

濱口と同様に「やってもらわないと困る」投手
シーズンの勝負どころで軸となる先発投手が相次いで離脱。優勝争いに踏みとどまれなかったのが昨季。
三浦大輔新監督となり新たなシーズンを前にしても、状況は変わっていない。むしろ、
井納翔一が抜けた分、戦力的にはマイナスだ。
現時点で先発ローテ入りが確実なのが、昨季2ケタ勝利の
大貫晋一と、
平良拳太郎、
濱口遥大。そして、2019年入団のドラフト1位、
上茶谷大河だ。ルーキーイヤーは先発ローテでフル回転。7勝(6敗)、防御率3.96の好成績を収めた。さらなる飛躍が期待された昨季は、ケガで開幕に出遅れたこともあり2勝に終わった。それでも9月には、自身2度目となる完封勝利を挙げるなど先発の軸となる素材であることに異論を挟む余地はなく、2ケタ勝利も十分に狙える。上茶谷の復活が、ベイスターズ浮沈のカギを握ると言っても過言ではないだろう。「今シーズンは最初から最後まで一軍で戦い抜けるように、その思いでいっぱいです」と控えめに語る言葉からは、今季にかける強い意志が伝わってくる。同期入団の大貫の活躍にも刺激を受け、キャンプ初日から右腕を振る。
■2020年成績■ 11試合2勝3敗0S0H防御率4.12 ■2021年期待数字■ 10勝以上 打者編・神里和毅 「一番」躍動=得点力UP

リードオフマンとしてたくさんホームを踏みたい
梶谷隆幸のFA移籍で空いた外野の一角を巡って、キャンプでは激しいポジション争いが繰り広げられている。昨季の実績を考慮すれば、
佐野恵太と
オースティンはレギュラー確定。残りの1枠を掛けた競争だ。
細川成也、
乙坂智らを抑えて、「一番・中堅」筆頭と見られているのが
神里和毅だろう。過去2年、一番打者と期待されながらチームをけん引できないでいる。プロ入り2年目の2019年はリードオフマンに定着しかけたが、シーズン後半は打撃不振でスタメン落ちする試合も多かった。昨季はオープン戦の不振、さらには梶谷を相手にポジション争いで「力負け」。入団以来、最少の80試合出場にとどまった。大きなチャンスが巡ってきた今季こそ、ムラのない打撃、積極的な走塁で「一番」の座をつかみたい。
チームの課題は「得点力アップ」。俊足の神里が塁をにぎわせれば、自然と得点は上がっていく。昨季は規定打席未満ながら打率.308。
ソト、佐野、オースティン、
宮崎敏郎ら打線の主軸は健在なだけに、神里がレギュラーに定着し、シーズンを通して昨季以上の打率を残すことができれば、面白い展開になりそうだ。
■2020年成績■ 80試合52安打3本17打点7盗塁 打率.308 ■2021年期待数字■ 規定打席3割20盗塁