新年を迎え、各球団の陣容もほぼ固まってきた。新監督は西武・松井稼頭央監督、ロッテ・吉井理人監督、阪神・岡田彰布監督、広島・新井貴浩監督の4人。ここでは最新メンバーリストを2023年の見どころとともにお届けする。
※情報は2023年1月8日現在


【2022年成績】パ3位 72勝68敗3分 勝率.514、チーム打率.229 チーム防御率2.75

　6年にわたった辻発彦監督政権が昨年限りで終わりを告げ、新指揮官となった松井稼頭央監督の手腕に注目が集まる。日米通算2705安打をマークしたレジェンドは2018年限りでユニフォームを脱ぐと19年から3年間、二軍監督として若獅子を指導。昨年は一軍ヘッドコーチを務めていた。チーム全体の状況をしっかりと把握しているのは大きな強みで、新生ライオンズを築き上げるにはうってつけの存在だ。

　栗山巧、中村剛也が今年で40歳となり、森友哉はFAでオリックスにFA移籍。変革期にあるチームで松井監督は源田壮亮を4年連続で主将に指名し、新たに外崎修汰を副主将に。二遊間の同学年コンビにチームのけん引役を託した。さらに、ドラフト1位で早大の蛭間拓哉を獲得。ライオンズジュニア出身で、大学通算13本塁打を放ったスラッガーをチームの顔に育て上げる使命も背負う。

　昨年、リーグトップのチーム防御率2.75をマークした投手陣では最優秀中継ぎを獲得した平良海馬が本人の強い希望もあって先発に転向する。「先発は1枚でも多くいてくれたほうがいい。うれしい悩み」と松井監督も歓迎するが、中継ぎ陣の再編とも合わせ、投手陣がどのような編成になっていくのかは注目される。

　勝利の方程式を3人で固定しないプランも構想中と口にしている松井監督。「全員がキーマン」とも言うが、若手を大抜てきすることもあるだろう。固定観念にとらわれず、柔軟な思考で「勝利」と「育成」の実現を目指していく。

担当記者のこの男の“ココ”に注目！　高橋光成

メジャー移籍へ圧倒的な成績を

「もうひとつ物足りないところがある」と渡辺久信GMは言った。契約更改でメジャー願望を口にした高橋光成についてだ。昨季は自己最多の12勝を挙げたが、貯金は4。ポスティングでのメジャー移籍が認められるには優勝に加えて、もっと圧倒的な成績が求められる。15勝、貯金10、防御率1点台――。背番号13は高いハードルを越える投球を目指していく。

埼玉西武ライオンズ　2023 メンバー表

【監督】
77松井稼頭央

【一軍コーチ】
83平石洋介、81豊田清、93青木勇人、82野田浩輔、80嶋重宣、91高山久、87黒田哲史、86赤田将吾

【二軍監督】
74西口文也

【ファームコーチ】
92清川栄治、79小関竜也、90長田秀一郎、〇97内海哲也、95大石達也、96中田祥多、〇98荒川雄太、〇88大島裕行、76阿部真宏、〇84熊代聖人、□94鬼崎裕司

【投手】
12渡邉勇太朗、13高橋光成、14増田達至、15宮川哲、16隅田知一郎、17松本航、19佐藤隼輔、20浜屋将太、23公文克彦、25平井克典、26佐々木健、28森脇亮介、☆29青山美夏人、☆36山田陽翔、40田村伊知郎、41井上広輝、42ボー・タカハシ、43羽田慎之介、44與座海人、45本田圭佑、△47張奕、■48今井達也、〇54ティノコ、57黒田将矢、59大曲錬、61平良海馬、67赤上優人、69水上由伸、75エンス

【育成投手】
111齊藤大将、112粟津凱士、113伊藤翔、114上間永遠、116ヘレラ、120出井敏博、※121三浦大輝、124豆田泰志、128菅井信也

【捕手】
2岡田雅利、22古賀悠斗、37柘植世那、☆38野田海人、64中熊大智、78齊藤誠人

【育成捕手】
◆117牧野翔矢、※122是澤涼輔、125古市尊

【内野手】
☆0児玉亮涼、3山川穂高、4山野辺翔、5外崎修汰、6源田壮亮、8渡部健人、〇30マキノン、31平沼翔太、32山村崇嘉、39呉念庭、49タイシンガー・ブランドン大河、50中山誠吾、△52陽川尚将、56川野涼多、△58佐藤龍世、60中村剛也、62滝澤夏央、63長谷川信哉

【育成内野手】
※118野村和輝

【外野手】
1栗山巧、7金子侑司、☆9蛭間拓哉、〇10ペイトン、☆33古川雄大、35若林楽人、46鈴木将平、51西川愛也、53愛斗、66仲三河優太、68岸潤一郎、72川越誠司、73高木渉

【育成外野手】
115コドラド、※119日隈モンテル、123宮本ジョセフ拳

[注釈]〇=新加入、△=移籍、□=復帰、◆=22年オフに支配下から育成、☆=支配下新人、※=育成新人、■=背番号変更、名前横は背番号