新年を迎え、各球団の陣容もほぼ固まってきた。新監督は西武・松井稼頭央監督、ロッテ・吉井理人監督、阪神・岡田彰布監督、広島・新井貴浩監督の4人。ここでは最新メンバーリストを2023年の見どころとともにお届けする。 ※情報は2023年1月8日現在 
15年ぶりに阪神に復帰した岡田監督が、戦力の充実を図り18年ぶりの「アレ」を手繰り寄せる
【2022年成績】セ3位 68勝71敗4分 勝率.489、チーム打率.243 チーム防御率2.67 「アレ」を狙えるだけの戦力、選手層は持っている。何かもう少しスパイスが欲しい。そこに2005年時の優勝監督、岡田彰布監督が復帰した。守り重視の采配をする名将は、18年ぶりの歓喜に向け、どういうスパイスを加えてくるか。
まずはリーグ5位のチーム打撃を強化するために、守備位置の固定を図った。四番の
大山悠輔を一塁に。正捕手として
梅野隆太郎を指名し、自覚を促している。三塁にも
佐藤輝明を入れる予定だ。
いくつものポジションを守る不安を抑え、打撃に集中させることで一人ひとりの打撃も向上していくという算段だ。そこに強打の外国人を獲得した。岡田監督がこだわったのは、右の大砲。本拠地・甲子園の浜風を考慮した上で、メジャー7本塁打ながら広角に打てる
ノイジーが入った。本塁打もさることながら、勝負強さもあるクラッチヒッター。岡田監督は三番に置く構想を語っている。もう一人の右の大砲、
ミエセスは、日本で育てていく予定。
12球団最強の投手陣も、厚みを増している。先発陣は中継ぎから
岩貞祐太を復帰させ、左の先発陣を充実させる。クローザーには昨季ブレークした
湯浅京己を指名。セットアッパーには新助っ人の
ビーズリーが入る。もし厳しい場合には、昨季のクローザー・
岩崎優や、昨季飛躍した
浜地真澄を起用する。そして岡田監督が重要視しているのが、負けているときの中継ぎ。ここに勢いのある
及川雅貴や
石井大智など入れて充実を図っていく。
担当記者のこの男の“ココ”に注目! 小幡竜平
不動の正遊撃手へ 今季高卒5年目、勝負の年だ。守備はチームNo.1と言ってもいいだろう。強肩に守備範囲も広い。「ショートは打つよりも守りが優先」という岡田監督は正遊撃手に抜てきする可能性が高い。その起用にどれだけ応えられるか。一軍の試合に慣れてくれば、守備だけでなく打撃も向上するはず。だからこそ「アレ」のキーマンになる。
阪神タイガース 2023 メンバー表
【監督】
□80岡田彰布
【一軍コーチ】
78
平田勝男、88
安藤優也、90
久保田智之、□83
嶋田宗彦、□73
水口栄二、□81
馬場敏史、74
藤本敦士、96
筒井壮 【二軍監督】
□86
和田豊 【二軍コーチ】
85
福原忍、72
江草仁貴、87
野村克則、84
日高剛、■91
北川博敏、〇75
山崎憲晴、70
田中秀太、76
工藤隆人 【投手】
13岩崎優、■14岩貞祐太、15
西純矢、16
西勇輝、■17
青柳晃洋、18
馬場皐輔、20
森木大智、21
秋山拓巳、〇24
ブライアン・ケラー、27
伊藤将司、28
鈴木勇斗、29
高橋遥人、☆30
門別啓人、34
二保旭、35
才木浩人、36浜地真澄、37及川雅貴、41
村上頌樹、42
カイル・ケラー、46
島本浩也、47
桐敷拓馬、☆48
茨木秀俊、△49
大竹耕太郎、☆50
富田蓮、54
加治屋蓮、56
小林慶祐、64
岡留英貴、65湯浅京己、66
小川一平、69石井大智、92
渡邉雄大、93
岩田将貴、〇99ビーズリー
【育成投手】
124
望月惇志、125
伊藤稜、127
川原陸、◆130
佐藤蓮 【捕手】
2梅野隆太郎、12
坂本誠志郎、39
榮枝裕貴、57
長坂拳弥、59
藤田健斗、68
中川勇斗、95
片山雄哉 【内野手】
00
山本泰寛、0
木浪聖也、3大山悠輔、4
熊谷敬宥、8佐藤輝明、△25
渡邉諒、26
北條史也、33
糸原健斗、38小幡竜平、△43
高濱祐仁、☆44
戸井零士、45
遠藤成、51
中野拓夢、62
植田海、67
高寺望夢、94
原口文仁 【外野手】
☆1
森下翔太、5
近本光司、〇7ノイジー、9
高山俊、32
井上広大、☆40
井坪陽生、53
島田海吏、〇55ミエセス、58
前川右京、■60
小野寺暖、61
豊田寛、63
板山祐太郎 【育成外野手】
※121
野口恭佑 [注釈]〇=新加入、△=移籍、□=復帰、◆=22年オフに支配下から育成、☆=支配下新人、※=育成新人、■=背番号変更、名前横は背番号