週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

【野球ファンに聞いた】新たな旋風を巻き起こす可能性がある高校は? 夏の甲子園2024優勝予想

 

 第106回全国高等学校野球選手権大会が2024年8月7日(水)に開幕します。週刊ベースボールONLINEでは、「夏の甲子園優勝予想アンケート」と題して、夏の甲子園優勝校の予想、さらに思い出に残っている名場面を野球ファンのみなさまにお聞きしました(Xと週刊ベースボールONLINEサイトにて実施)。今年の夏の甲子園を制するのはどの高校なのか? 早速、結果を見ていきましょう。

野球ファンの夏の甲子園優勝予想


報徳学園・今朝丸裕喜はセンバツの雪辱を晴らせるか


◆夏の甲子園を優勝するチームは?(TOP5)
掛川西高   14.1%
報徳学園高  11.9%
大阪桐蔭高  10.7%
花咲徳栄高  9.6%
東海大相模高 9%

 26年ぶり出場の掛川西が最も支持を得る意外な結果となりました。静岡大会では14犠打と6盗塁を絡めた機動力野球で泥臭く1点を取りにいくスタイルで勝ち上がってきました。さらに特筆すべきは堅い守備。無失策試合が4試合あり、奪った流れを簡単には手放しません。寄せられた意見で多かったのは「掛川西の第二応援歌がすごい」というもの。大迫力の応援で甲子園全体を味方にすれば、強豪校相手でも上回れると考えるファンが多いようです。攻守に派手さはありませんが、見ごたえ十分の大応援で新たな旋風を巻き起こしてくれるかもしれません。

 次点は報徳学園。春のセンバツでは2年連続準優勝とあと一歩届いていませんが、実力は折り紙付き。チームをけん引するのは今朝丸裕喜、間木歩の右腕コンビ。兵庫大会全7試合で失点はわずかに8と圧倒的な投手力を誇ります。43年ぶりの優勝へ、春の悔しさを晴らす活躍に期待したいところです。

 3番手は大阪桐蔭。大阪大会全7試合で58得点と圧倒的攻撃力に加え、最速154キロのエース・平嶋桂知をはじめとした140キロ超の投手が多数控える選手層はNo.1。投打にスキのない絶対王者ですが、春のセンバツでは守備のミスが絡み敗退。「何が何でも日本一を目指す」という大阪桐蔭も夏の王座は簡単ではないと考えるファンもいるようです。

 続く花咲徳栄は長打力抜群の大型遊撃手・石塚裕惺、東海大相模は198cmの大型左腕・藤田琉生とドラフト注目の有力選手を擁しており、彼らを中心とした戦いに優勝を期待するファンも多く見られました。この他にもセンバツを制した健大高崎など全国各地から強豪校が勢揃い。ファンの予想もかなり割れており、どの高校にも優勝のチャンスがありそうです。

夏の甲子園の名場面といえば…?


 ここではファンのみなさまにご回答いただいた夏の甲子園の名場面をご紹介します。

◆日本文理、中京大中京を追い詰めた驚異の粘り

日本文理ナインには笑顔が弾けた一方、7度目となる全国制覇を果たした中京大中京ナインには涙が見られた


 2009年、中京大中京と日本文理の決勝。エースで四番の堂林翔太(現・広島)を擁した強打の中京大中京は9回二死までに6点リード。あとアウト一つに追い込まれるも、意地を見せた日本文理は四球と連打で驚異の5得点。打者一巡で1点差に迫るも最後は三直に。あと一歩及ばなかったものの、絶対に諦めない球児の姿勢に感動したファンは多かったはず。

ファンの声
「新潟県民の9割はテレビを観てたと思います!」
「最終回は本当にドキドキしました!」
「優勝した堂林選手の涙のインタビューが印象的でした」

◆箕島、真夏の夜に繰り広げられた甲子園“史上最高試合”

延長18回裏、箕島の二走・辻内がホームを踏み、熱戦にピリオドを打った


 1979年、箕島と星稜の3回戦。箕島・石井毅、星稜・堅田外司昭の両エースの熱投で延長へ。12回表、まさかのトンネルで星稜が1点勝ち越し。その裏、二死から嶋田の左翼への本塁打で箕島同点。14回裏、箕島が一死三塁のチャンスも隠し玉でアウトに。16回表、星稜が主将・山下のタイムリーで1点勝ち越し。その裏、簡単に二死を取り、次く森川も簡単なファウルフライ。勝負あったかと思われたが、一塁・加藤が人工芝と土の段差に足を取られ、まさかの落球。窮地を脱した森川はフルスイングで左中間へ同点弾を放つ。同点のまま迎えた18回裏、堅田は体力の限界を超えており、力ない球を上野がレフトへサヨナラヒット。ドラマに次ぐドラマが生まれたこの試合を“史上最高試合”に推す声が多く聞かれます。

ファンの声
「もう二度と見れない奇跡の試合」
「18回の激闘が忘れられません」
「16回の同点ホームランが衝撃でした」

◆金足農、東北の夢を背負った歓喜と涙。カナノウ旋風に日本中が沸く

エース・吉田輝星は881球を1人で投げ抜き、カナノウ旋風を巻き起こした


 日を追うごとに注目度が増していった。秋田大会からエース・吉田輝星が1人で投げ抜き、選手交代はゼロ。そんな彼らが3回戦で逆転勝ち、準々決勝の近江戦ではサヨナラ2ランスクイズと劇的勝利で快進撃を続けた。最後は根尾昂藤原恭大らを擁する大阪桐蔭打線に吉田がつかまり決勝で涙を飲んだが、その姿に多くの人が胸を打たれ、カナノウ旋風に日本中が熱狂した。

ファンの声
「カナノウ旋風がまた観たいです!!」
「吉田君の熱投に感動しました」
「大阪桐蔭に立ち向かう姿カッコ良かった」

 甲子園常連校が強さをみせるのか、伏兵が新たな旋風を巻き起こすのか、今年も甲子園の熱戦に目が離せません。

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング