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第106回全国高等学校野球選手権大会

【2024夏の甲子園】昨夏4強の神村学園は木更津総合と対戦 第4試合は静岡対山梨の“富士山ダービー”/大会4日目の見どころ

 

神村学園の四番・正林輝大はセンバツで本塁打を放った


 7日に開幕した第106回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)。大会4日目は4試合が行われる予定。

■第1試合 中京大中京(愛知) - 宮崎商(宮崎)
 中京大中京は7年ぶり29回目の出場。春夏通算11回の優勝を数える超名門校が15年ぶりに深紅の大優勝旗獲りに挑む。激戦区・愛知大会では中井遥次郎、田中太久哉を中心とした投手陣の内容が光っており、甲子園でもその活躍に期待したい。

 宮崎商は3年ぶり6回目の出場。前回出場時は新型コロナの影響で不戦敗と悔しさが残る結果だった。宮崎大会ではコールド勝ちはなく、5試合とも接戦をものにしており、1試合ごとの集中力の高さがうかがえる。先輩達の悔しさもぶつけ、16年ぶりの初戦突破を目指す。

■第2試合 木更津総合(千葉) - 神村学園(鹿児島)
 木更津総合は6年ぶり8回目の出場。夏の甲子園では早川隆久(楽天)を擁した2016年のベスト8が最高成績。千葉大会決勝では市立船橋とのタイブレークでの激闘を制した。4強入りを目指すためにもまずは初戦を突破したい。

 神村学園は2年連続7回目の出場。チームの特徴は小技を中心としたいわゆるスモールベースボール。鹿児島県代表全体の夏成績は1994年の樟南が記録した準優勝が最高。今大会こそ深紅の大優勝旗を鹿児島の地に届けることができるか。

■第3試合 聖カタリナ(愛媛) - 岡山学芸館(岡山)
 聖カタリナは夏の甲子園初出場。主なOBには河内康介(オリックス)がいる。今年が創部9年目と非常に若いチームの中心は、高校に入ってから投手に転向した有馬惠叶。190cmの長身を生かしたピッチングで相手を封じ込めたい。

 岡山学芸館は5年ぶり3回目の出場。岡山大会では6試合で6失点と盤石の投手陣が大きな武器。その中心の沖田幸大は22回を投げて四死球0と抜群の制球力を持つ。ノーシードから勝ち上がった勢いそのままに甲子園でも勝利を手にしたい。

■第4試合 掛川西(静岡) - 日本航空(山梨)
 掛川西は26年ぶり6回目の出場。高い守備力に足と小技で泥くさく1点をもぎ取る堅実野球で伝統校が久しぶりの甲子園出場を果たした。熱心な地元ファンによる大応援は迫力十分で、甲子園全体を味方につける。

 日本航空は3年ぶり7回目の出場。今年1月には能登半島地震で避難してきた日本航空石川と生活を共にした。系列校から多くの刺激を受けたことが3年ぶりの出場につながった。目標のベスト8へロングフライトが離陸する。

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