間もなく開幕するクライマックスシリーズのファーストステージ。果たして優勝チームへの挑戦権を獲得するのはどちらのチームだろうか? 各チームを今季の対戦成績などをもとに展望する。 セ・リーグ2位 阪神タイガース
<対DeNA成績> 25試合13勝11敗1分、勝率.542、得点92、失点95、本塁打15、盗塁9、打率.240、防御率3.24
<甲子園での対戦成績> 9試合5勝4敗、勝率.556
甲子園の大声援を味方につけて
阪神には大きなアドバンテージがある。「甲子園球場のファンの大声援」だ。昨年の日本シリーズ以降、そのボリュームはどのファンにも負けない。相手投手はペナントレース時よりも大きなプレッシャーを感じるはずだ。それと同時に、その大声援が阪神の大きな力になる。
当然のことながら、まず先発投手陣がしっかりと抑えることが突破への第一条件。第1戦の先発予想の才木浩人は、9月29日のDeNA戦(甲子園)では強力打線につかまり5失点を喫した。DeNA・
東克樹との投げ合いの中で、力のある真っすぐをどれくらい投げ込み、力で抑え込めるかが、勝敗のカギを握る。
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高橋遥人 キレ味抜群の投球で今季DeNA初見参
第2戦の高橋遥人は、十分な登板間隔を経てのマウンド。平常ピッチングさえできれば強力DeNA打線でもそう簡単には打てない。
そうなるとやはり得点力が問われる。一番の
近本光司、もしくは二番の
中野拓夢の初回の出塁で試合の流れをつかみたい。たとえ初回に点を奪えなくても、本拠地・甲子園の大声援をバックにプレッシャーをかけ続ければ、守備のミスを突き得点を奪える。初戦まで約10日間ほど試合から遠ざかるが、ゲーム感を何人の打者が、すぐに取り戻せるか。それも試合展開を左右しそうだ。
<打線のKey player>大山悠輔 勝負強さはチームNo.1
シーズンの得点圏打率はチームNo.1の.354。四番としての勝負強さは健在だ。シーズン終盤は特に得点圏で、追い込まれると右打ちでチームを勝利に導く打撃を見せた。昨年の日本一を経験したことで、勝つために何が必要なのかを打席で体現できる打者だ。
■第1戦予想オーダー △は左打ち、成績は今季の対DeNA
順/位置/選手名/試/安/本/点/盗/打率
1[中]△近本光司 /25/29/3/14/4/.287
2[二]△中野拓夢 /25/23/0/5/0/.235
3[右]
森下翔太 /21/17/4/13/0/.250
4[一] 大山悠輔 /25/27/1/12/0/.273
5[三]△
佐藤輝明 /23/21/3/12/0/.231
6[左]△
前川右京 /19/15/0/2/0/.278
7[捕]
梅野隆太郎/15/11/0/5/0/.250
8[遊]△
木浪聖也 /20/14/1/5/1/.222
9[投] ---
■その他の主な野手 [捕]
坂本誠志郎/13/5/0/3/0/.139
[内]
渡邉諒 /9/3/1/1/0/.273
[内]△
糸原健斗 /20/2/0/1/0/.118
[外]△
島田海吏 /14/5/0/0/2/.217
[外]
井上広大 /9/8/2/6/0/.348
【第1戦先発予想投手】才木浩人 今季の対DeNA成績◎2試合1勝0敗、9奪三振、防御率3.00
【第2戦先発予想投手】高橋遥人 今季の対DeNA成績◎0試合0勝0敗、0奪三振、防御率0.00
【第3戦先発予想投手】大竹耕太郎 今季の対DeNA成績◎2試合1勝0敗、8奪三振、防御率3.27
■主なリリーフ投手 △は左投げ、成績は今季の対DeNA
選手名/試/勝/敗/S/H/防御率
<中継ぎ>
西勇輝 /5/1/2/0/0/4.43
岡留英貴 /7/0/0/1/1/5.40
△
島本浩也 /11/0/0/3/0/2.61
漆原大晟 /6/1/0/2/0/5.40
村上頌樹 /6/1/3/0/0/3.15
△
桐敷拓馬 /13/2/0/5/0/0.00
石井大智 /12/1/1/2/1/3.38
ゲラ /10/0/1/3/5/0.90
<抑え>
△
岩崎優 /10/2/1/3/1/2.79