2025年を迎えたばかりだが、新しいシーズンに向けて、すでに戦いは始まっている。ここでは首脳陣を含めた全球団の布陣を紹介する。どのチームも前年よりパワーアップしているのは間違いない。 写真=BBM ※情報は1月5日現在 チーム打率、チーム防御率の[]数字は2024年のリーグ順位 
各々の役割を明確に「進化」を集めて再びの日本一へ
【2024年成績】セ3位 71勝69敗3分、勝率.507、チーム打率.256[1]、チーム防御率3.07[5] 26年ぶりの日本一に沸いた2024年。
三浦大輔監督4年目のシーズンは、「横浜進化」をスローガンに掲げ短期決戦で驚異的な勝負強さを発揮して“史上最大の下克上”を成し遂げた。しかし、シーズン順位は3位。悲願のリーグ優勝に向け、「進化」は変わらぬキーワードだ。
特にリーグ5位の防御率3.07をはじめ、リーグ最多の96失策など課題を露呈した守りの強化は重点的に行った。24年秋のドラフトでは、4人の大卒以上投手を支配下で指名。三浦監督が「補強ポイントだった」と語るように崩壊気味だった先発ローテーションの強化を図った。加えて、中継ぎの要である
伊勢大夢が先発挑戦するなど、適材適所の配置転換を行っており個人、チームともに「進化」へ余念はない。中継ぎも、
浜地真澄、
岩田将貴を獲得。
上茶谷大河、
濱口遥大のドライチ投手2人がチームを離れたが、中継ぎの専門家の力で乗り越える構えだ。
守備面は
西武、
広島、
ヤクルトなど複数球団で外野守備コーチを務めてきた専門家である
河田雄祐氏を同役職に招へいしたことからも、積極的な守備を取り込む姿勢が見える。
その河田コーチはベースコーチにも立つ。機動力強化は24年から精力的に取り組んできた部分で、リーグトップの69盗塁は意識改革の最たる例と言えた。ここに超積極走塁を推進することでも知られる河田コーチの手腕でさらなる得点増を呼び込む。
攻撃陣は、
牧秀悟をはじめ、
佐野恵太、
宮崎敏郎、T.
オースティンとタレントぞろいで、
梶原昂希や
森敬斗ら若手も台頭し、育成も進んでいる。ここに野手コーチとして招へいした
村田修一氏がさらなる厚みを加えそうだ。なお、「野手コーチ」は、主に選手の育成を担当する指導者であり、「一軍」「二軍」の名を冠するコーチは主に作戦面を担当。はっきりとした線引きを行うことで、役割を明確にし、細やかなアプローチを促す狙いがある。
再びの日本一へ――。戦力はそろいつつあるとも言えるが、まだ支配下登録は63人と枠には余裕を残す。萩原龍大チーム統括本部長は「戦力を用意することがわれわれの仕事」と明確に語っており、まだまだ国内、国外問わず補強を狙う。選手、コーチ、フロントと細分化された立場から「進化」を集め頂点へつなげていく。
横浜DeNAベイスターズ2025 メンバー表
【監督】
81三浦大輔
【一軍コーチ】
□78
進藤達哉、72
鶴岡賢二郎、80
相川亮二、97
田中浩康、△74河田雄祐、79
大原慎司、94
小杉陽太 【二軍監督】
〇83
桑原義行 【二軍コーチ】
89
中井大介、73
藤田一也、△84
上田佳範、88
入来祐作、86八木快
【投手、野手コーチ】
82
万永貴司、76
田代富雄、90
大村巌、△71村田修一、75
石井琢朗、77
鈴木尚典、85
柳田殖生、〇
辻俊哉、〇87
加賀繁 【投手】
11
東克樹、☆12
竹田祐、13伊勢大夢、14
石田健大、15
徳山壮磨、16
大貫晋一、17
三嶋一輝、18
小園健太、19
山崎康晃、20
坂本裕哉、22
入江大生、24
吉野光樹、☆30
篠木健太郎、34
松本凌人、36
森下瑠大、38
森唯斗、☆39若松尚輝、40
松本隆之介、41
佐々木千隼、42アンドレ・
ジャクソン、45
森原康平、☆46坂口翔颯、48
京山将弥、△52浜地真澄、53
中川颯、54石田裕太郎、59
平良拳太郎、62R.ウィック、64
中川虎大、65
宮城滝太、△68岩田将貴、69A.ケイ、92
堀岡隼人、93
ジョフレック・ディアス 【育成投手】
◆035
橋本達弥、◆043
深沢鳳介、101
草野陽斗、102清水麻成、※103金渕光希、107H.
マルセリーノ、108
今野瑠斗、※111吉岡暖、122庄司陽斗、△199
笠谷俊介 【捕手】
5
松尾汐恩、10
戸柱恭孝、29
伊藤光、32
益子京右、50
山本祐大、57
東妻純平 【育成捕手】
116
九鬼隆平、◆127
上甲凌大、130近藤大雅
【内野手】
00
林琢真、2牧秀悟、3T.オースティン、6森敬斗、■9
京田陽太、△26
三森大貴、31
柴田竜拓、☆37
加藤響、44
石上泰輝、51宮崎敏郎、55
井上絢登、☆56田内真翔、60
知野直人 【育成内野手】
100
蓮、125
小笠原蒼、◆129
西巻賢二、133
粟飯原龍之介、193
高見澤郁魅 【外野手】
1
桑原将志、4
度会隆輝、7佐野恵太、8
神里和毅、25
筒香嘉智、28
勝又温史、33
武田陸玖、58梶原昂希、61
蝦名達夫、63
関根大気 【育成外野手】
※155小針大輝
[注釈]〇=新加入、△=移籍、□=復帰、◆=24年オフに支配下から育成、☆=支配下新人、※=育成新人、■=背番号変更、名前横は背番号。万永貴司氏は野手コーディネーター、加賀繁氏は投手コーチ補佐。辻俊哉コーチの背番号は未定。