2025年を迎えたばかりだが、新しいシーズンに向けて、すでに戦いは始まっている。ここでは首脳陣を含めた全球団の布陣を紹介する。どのチームも前年よりパワーアップしているのは間違いない。 写真=BBM ※情報は1月5日現在 チーム打率、チーム防御率の[]数字は2024年のリーグ順位 
ヤクルトを自由契約となったヤフーレは27歳と若く、化ける可能性もある
【2024年成績】パ4位 67勝72敗4分、勝率.482、チーム打率.242[4]、チーム防御率3.73[6] 3年連続Bクラスに沈んだ昨季から変革を図るべく、首脳陣のテコ入れを行った。まずは昨季二軍監督だった
三木肇が4年ぶりに一軍監督復帰。二軍監督として成長を見守ってきた若手、中堅選手の台頭が著しいだけに、個々の長所を最大限に生かしたチーム作りが期待できそうだ。二軍監督には昨季の一軍ヘッドコーチで、チーム事情をよく知る
渡辺直人が就任した。さらにリーグ最下位の防御率となった投手陣の再建に向けて投手コーチは総入れ替え。一、二軍の連携を図りながら立て直していくことになりそうだ。
新コーチには三木監督と同じチームで選手育成に携わった経験がある3人が一軍に加わった。
日本ハム時代からは
渡辺浩司氏、
川名慎一氏がそれぞれ打撃コーチ、外野守備走塁コーチに就任。ヤクルト時代からは
森岡良介氏が打撃兼野手コーチ補佐として加入した。また、二軍には
DeNAから
下園辰哉氏が打撃コーチに加わるなど、新たな顔ぶれがチームを活性化させていく。
一方の戦力は投手を補強。先発では最速158キロ右腕の
スペンサー・ハワードと昨季ヤクルトで5勝を挙げたヤフーレを獲得し、先発ローテーションを安定させる狙いだ。中継ぎ陣をさらに強化すべく
阪神から
加治屋蓮、ヤクルトからは
今野龍太が加わった。ともにリーグ優勝に貢献した経験を持ち、状況問わず勝負強さを発揮してくれることに期待がかかる。現役ドラフトではヤクルトから
柴田大地を獲得。ドラフトでも即戦力として期待される大学、社会人の投手を指名しており、手を緩めない強化が際立った。評判どおりの働きができれば投手陣は安定するだろう。
また、野手ではドラフト1位で大学No.1遊撃手の
宗山塁を獲得。正遊撃手として定着した
村林一輝のライバルとしても注目される。宗山を含めた若手の存在はレギュラー陣にとって刺激になることは間違いない。切磋琢磨しながらチームの強化につなげていきたいところだ。
投手、野手ともにこれからチームを支えていく選手たちが一軍で結果を残し始めている。チームの土台ができつつある中、昨季は球団20周年の節目を迎えた。新しい一歩となる今季こそファンの期待に応えられるか。12年ぶりの頂点は新戦力の活躍にかかっている。
東北楽天ゴールデンイーグルス2025 メンバー表
【監督】
88三木肇
【一軍コーチ】
△98渡辺浩司、93
後藤武敏、80
石井貴、91
久保裕也、96
田中雅彦、86
塩川達也、△99川名慎一、△95森岡良介
【ファーム監督】
74渡辺直人
【二軍コーチ】
84
雄平、△76下園辰哉、81
青山浩二、83
永井怜、□94
有銘兼久、□97
下妻貴寛、92
奥村展征、85
牧田明久、87
真喜志康永、90
鷹野史寿 【投手】
11
岸孝之、14
則本昂大、〇15S.ハワード、17
古謝樹、19
荘司康誠、20
ターリー、21
早川隆久、22
小孫竜二、☆26中込陽翔、28
酒居知史、☆29徳山一翔、31
渡辺翔太、38
弓削隼人、☆40江原雅裕、△41加治屋蓮、43
宋家豪、45
松井友飛、46
藤平尚真、47
藤井聖、49
西垣雅矢、52
津留崎大成、53
坂井陽翔、54
日當直喜、56
鈴木翔天、57
瀧中瞭太、58
辛島航、59
泰勝利、61松田啄磨、64
林優樹、□66今野龍太、67大内誠弥、69
内星龍、△71柴田大地、72
宮森智志、△89ヤフーレ
【育成投手】
017
王彦程、062
西口直人、130
古賀康誠、〇197蕭齊
【捕手】
2
太田光、44
田中貴也、55
安田悠馬、65
堀内謙伍、70
石原彪 【育成捕手】
022
水上桂、137
江川侑斗 【内野手】
0
小深田大翔、☆1宗山塁、3
浅村栄斗、4
阿部寿樹、■6村林一輝、7
鈴木大地、23
マイケル・フランコ、24
黒川史陽、34
山崎剛、39
伊藤裕季也、42
山田遥楓、48
渡邊佳明、60ワォーターズ璃海ジュミル、63
入江大樹、68青野拓海、☆75陽柏翔、△
小森航大郎(※1月8日に、FAにてヤクルトに移籍した
茂木栄五郎の人的補償として獲得したことを発表)
【育成内野手】
◆030
平良竜哉、◆078
辰見鴻之介、131
永田颯太郎、※132岸本佑也
【外野手】
8
辰己涼介、25
田中和基、27
岡島豪郎、32
中島大輔、35
島内宏明、☆36吉納翼、50
武藤敦貴、51
小郷裕哉、■78
吉野創士、■79
前田銀治 [注釈]〇=新加入、△=移籍、□=復帰、◆=24年オフに支配下から育成、☆=支配下新人、※=育成新人、■=背番号変更、名前横は背番号。