
巨人・原監督の手腕にはさらに磨きがかかっている
復帰した原監督の眼力と豊富なアイデア
混戦となっているセ・リーグだが、令和の時代をセ・リーグ首位で迎えたのは巨人だった。4年連続で優勝を逃したチームは、オフになりふり構わぬ補強を行った。とやかく言われることもあったが、チームが強くなるために手を打つのは当然だ。その中でも一番大きな“補強”が
原辰徳監督の復帰だった。
原監督は爽やかで見た目もいいから、周囲は「若大将」などと呼んでいるが、実はいい意味でなかなかしたたかなところがある優れた指揮官だ。父親の原貢さん(元東海大、東海大相模高監督)も非常に厳しく、そして野球のうまい指揮官だった。そんな父親の姿を見て育ったことが、原監督の根幹になっていることは確かだろう。
その上で、選手を見る眼力に優れ、何より言葉が巧みで話がうまいから、選手たちを説得することができる。今の巨人は戦力がさらに厚くなる一方で、選手たちの役割が重なり、生半可な監督では使い分けが難しくなるところだ。しかし、その状況を逆手に取るようにチームに刺激を与えている。もともとやり繰りのうまいタイプだったが、さらに磨きがかかっているようだ。
5月6日には不振に陥った
ゲレーロと
ビヤヌエバを同時に二軍へ落とし、中継ぎ右腕のアダメスと内野手のマルティネスという育成出身の若い2人で外国人枠を埋めた。大金を払って獲得した外国人であっても、ダメなものはダメだとはっきり言うことができる。そうかと思えば・・・
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