細かな点を修正すれば大谷はさらに打てる/写真=Getty Images
大谷はステップを誰に習ったのか
令和最初の夏の甲子園が終わった。甲子園が始まる前は大船渡高の
佐々木朗希、甲子園が始まってからは準優勝を遂げた星稜高の
奥川恭伸という2人の右腕が話題をさらったが、果たしてプロの世界でも“令和の怪物”と呼ばれるような存在に成長していくことはできるだろうか。“平成の怪物”といえば
松坂大輔(現
中日)だが、その呼び名は多分に横浜高時代のドラマチックな活躍があってこそだ。投手としての力で真に“平成の怪物”と呼ぶべきは
大谷翔平(現エンゼルス)だろう。松坂も素晴らしいボールを投げたが、角度がない分、プロの打者を“威圧した”というわけではない。その点、大谷はただボールが速いだけでなく、193センチの長身を生かした上からの角度があった。バッターにしてみたら、「これは打てんぞ」というボールを投げていた。日本のプロ野球界に5年しかいなかったのは残念なことだ。
大谷は昨年、アメリカへ渡ったが、シーズン途中に右ヒジの手術を余儀なくされ、今年はバッターに専念している。ケガをする前まで、私は二刀流ではなくピッチャー1本でいったほうがいいと言っていたが、バッターとしても素晴らしい才能の持ち主であることは間違いない。
大谷のバッティングにおける一番の利点は、理想的なステップの幅にある。これまでに何度も書いてきたが・・・
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