
水原茂[左]、三原脩の両氏はコミッショナーに就任してもおかしくない存在だった
都合のよいお飾りに
今回はずっと以前から取り上げたかったテーマだ。なかなか声を大にして言う人がいないから、私が言うことにしよう。おそらく読者の方も私と似たような気持ちでいるのではないかと思っている。
それは日本プロ野球のコミッショナーについてだ。コミッショナーというのは、NPB(日本野球機構/日本プロフェッショナル野球組織)の最高責任者である。簡単に言えば、最高権限を持った日本プロ野球のトップである。その地位に座る人物ともなれば当然、野球に対して精通していなければならない。しかし現在、いや過去を振り返っても、野球に精通している人物がコミッショナーになったことはない。もちろん多少の知識はお持ちだろう。だが、私に言わせれば、ほとんど野球を知らない方が就任されている。
実業家、元外交官など、政府の要職を務めた有識者たちばかりが歴代コミッショナーの顔ぶれだ。学歴も高く、立派な人物だとは思うし、経済界に顔が利く人ばかりなのだろう。その方たちを批判する気持ちなど毛頭ない。ただ、NPBのコミッショナーに相応しいと言えるだろうか。私は本当に不思議でならない。どうしてそういうエリートの方々がNPBのコミッショナーとなり、球界のOBがこれまで誰一人なってこなかったのか。どちらが適任なのかは子どもでも分かるだろう。
不思議でならないと書いたが、理由は分かっている。球団のトップでもあるオーナーたちが・・・
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