
2021年の頂点に立ったのはヤクルト。高津監督が日本一の監督となった
江夏へのバント作戦
今回は終わったばかりのヤクルト対
オリックスの日本シリーズを、あらためて振り返ってみたい。とは言っても本誌が発売されるころは、すでに10日も過ぎているから熱気は冷めているかもしれない。
結果は皆さんもご承知のとおり、4勝2敗でヤクルトが20年ぶりとなる6度目の日本一に輝いた。第1戦からヤクルトの得点を先に、3対4、2対0、5対4、2対1、5対6、2対1と、第2戦をのぞいてすべて1点差ゲーム。その第2戦も2点差という僅差だったから、見ているほうは面白かったはずだ。どの試合もどちらが勝つか、最後の最後まで分からない。久しぶりに緊迫した日本シリーズだったと思う。
昨年まで日本シリーズと言えば
ソフトバンクが4連覇中。特に昨年、一昨年と2年連続で
巨人に4連勝したものだから、セとパの格差が取り上げられたが、さすがに今年はそんな声は出ないだろう。ちなみにセ・リーグの日本一は2012年の巨人以来、9年ぶりのようだ。
ただ、熱戦だった日本シリーズに水を差すつもりはないが、ハイレベルの内容だったかと言えば決してそうではない。ミスが少なくなかったし、雑なプレーも見られた。日本一を決める大舞台だから、これぞプロというプレーをもっと見せてほしかったという気持ちはある。
さて、私が印象に残ったのは試合で言えば第1戦。オリックスの先発は予想どおり、エースの
山本由伸だったが・・・
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