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1973年、日拓ホーム時代の筆者。後期は土橋監督の下、選手兼ヘッド兼打撃コーチとして活躍した[写真=BBM]
プロ野球は人気商売
パ・リーグの優勝争いが白熱している。8月29日現在、1位
ソフトバンク、2位
西武、3位
オリックス、4位
楽天の順だが、1〜4位までは3ゲーム差しかない。その後、5位の
ロッテも追い上げてきており、9月に入っても5球団が競り合っている展開は面白いし、ファンも目が離せないだろう。最後はどこが優勝を勝ち取ることになるのか。敗れたチームはクライマックスシリーズ(CS)でリベンジを誓うことになるわけだが、それでも優勝を含めてCSに出場できるのは3チーム。5チームのうち2チームは出られないということになる。
そんなパ・リーグの戦いに注目しながら、今のパの選手たちは幸せだなとつくづく思う。ひと昔前なら、たとえ5球団が優勝争いを繰り広げていたとしても注目度は低く、あまり報道されなかっただろう。私も長くパの東映にいたから、よく分かるのだ。どれだけ活躍しても大きく取り上げられず、何度「同じプロ野球じゃないか!」と思ったかしれない。
巨人を中心としたセ・リーグとの人気差は如何ともしがたかった。
プロ野球はある意味、人気商売だ。ファンがいて、そのファンに球場に足を運んでもらい、入場料を払ってもらってプロの試合を見てもらう。選手たちの給料は主にそこから出ている。“お客様は神様です”という言葉があったが、そのとおりなのだ。だからそのお客さんが球場に来なくなったら、どうなるかは言うまでもない。これは球団にとっても選手にとっても死活問題なのだ。球団の親会社の経営がうまくいっているうちはまだよいが、業績が悪化してくると球団を手放すことになりかねない。会社は厳しい、球場にもお客が来ないでは赤字の垂れ流しになるからだ。いわゆる球団の身売りだが、今回はその話をしよう。私のいた東映が・・・
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