
伊江村観光親善大使のAnlyさん[伊江島出身のシンガーソングライター]と阿部慎之助[2017年]
伊江島との縁
広報部時代、東京ドームで試合前の練習中、僕は報道対応で忙しい。そのとき、グラウンド上にいた僕のポケットの携帯電話が鳴った。着信は阿部慎之助の父親であり、僕の中央大の先輩・阿部東司さんからだった。
話せないほど忙しいことはなかったが、その電話を取るには好ましくないタイミングだったので先輩からの着信を見送る、いや無視……かな(ドキドキ……笑)。と、また阿部さんからの着信だ。緊急?? やはり話せないわけではなかったので、今度は携帯電話の緑色のボタンを押した。
コンチワー……、
「コンチワーじゃねーよ、お前。なんで電話に出ねぇーんだよ」
いやいや、すみません、今仕事中で着信に気がつかなかったもんで……。
「なにぃ、忙しい? 全然忙しそうじゃなかったじゃねーか」
ン?? あのー、阿部さんは今どこにいるんすか?
「俺かぁ、俺はお前の右後ろのほう、ずっとスタンドの上のほうだよ」
ス、スタンド?……。背筋がヒャーとするのを感じながら、ゆっくりと振り向く……。ゲゲッー! そこにはニッコリと微笑み、なぜか僕に人さし指と中指を広げ、謎のピースサインを送る阿部さんがいた(また、これが不気味! 笑)。
「コイツ、また居留守みたいなマネしやがったなぁ!」
す、すみません! ヤバい! 昔だったら鉄拳制裁間違いなしだ(笑)。あのとき・・・
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