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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「現状に満足できず己と妥協なく向き合って」

 

99年4月。イチローは1本のセカンドゴロを打った際に求めた“感覚”をつかんだという[写真=BBM]


振り子の変化は試行錯誤の結果


 イチローが日米で野球殿堂入りを果たした。最近ではMLBでプレーする日本人選手が当たり前になったと思っていたが、イチローに言わせれば「僕が来て25年、感覚的にはまだまだ少ない」ということになる。それでもメジャーへ行きたいと考える選手は増える一方だ。その志や良し、目指す頂は高いほうがいい。しかし、まさか軽装で冬山に登るわけにもいくまい。高くそびえ立つ世界最高峰の頂への道のりが厳しくないはずはなく、それなりの装備は欠かせない。そこを甘く考えていると登り始めたばかりで断念、などという憂き目にあってしまう。

 ここで言う“それなりの装備”とは、足下を固める前に先をイメージして準備を始める、ということではない。メジャーを目指すなら、まずは日本での第一歩が大事になってくる。それはメジャーへ挑んだ何人もの選手を見てきて、強く感じることだ。たとえばイチローは四半世紀前、日本でどんな装備を身につけていたのだろう。

 まず、イチローがマリナーズと契約した2000年の冬の時点で、前提としてあった2つの忘れがちな事実を挙げておく。

 1つ目は・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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