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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「往年のフォームで左腕を振って“昭和100年”に覚える幸福感」

 

今年4月25日『タイガース・レジェンズデー』での江夏豊の始球式[写真=宮原和也]


世代によって異なる江夏のユニフォーム


 今年は“昭和100年”なのだという。64年で終わった昭和が、そのまま続いていれば、という仮定の話なのだが、さしたる意味はないはずのこの数字、たとえば昭和50年に起こった出来事はすべて50年前ということになり「ああ、あれから半世紀か……」なんて括ることもできる。

 昭和50年といえば、赤ヘル旋風を巻き起こした広島が球団創設初のリーグ優勝を成し遂げた年だ。現役を引退した長嶋茂雄巨人の監督に就任して1年目、球団史上初の最下位に沈んだ年でもある。阪神田淵幸一が43本のホームランを打って、巨人の王貞治が13年も獲り続けていたホームラン王のタイトルをこの年に獲得した。すべて半世紀前の出来事で、「あれから50年が経ったのか」と、しみじみした気持ちにさせられる。

 そんな話になったのは、今年の4月25日のことだった。球団創設90周年を記念した『タイガース・レジェンズデー』で、田淵、掛布雅之とともに江夏豊がマウンドへ上がったのである。引退後、阪神OBとして甲子園のマウンドには何度か立ったことがある江夏ではあるが・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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