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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「十分ではないその先の受け皿」

 

子どもたちに夢と希望を与える未来をつくるため、ホークスの王貞治会長[写真右]が野球振興事業に取り組む『球心会』を設立。副代表を務めるファイターズの栗山英樹CBO[左]とともに女子の野球を普及、発展も期待される[写真=田中慎一郎]


まだ限られている女子選手の環境


 広島駅から山道をうねうねと1時間、車で走る。そんな山奥にこぢんまりとしたお好み焼き屋を見つけた。店主のおっちゃんは子どものころ、近所で丸い綺麗なお好み焼きを焼いてくれるおばちゃんのことを“魔法使い”だと信じて疑わなかったのだという。だから、自分もそんな魔法使いになりたくて、お好み焼き屋を始めたのだとか。実際、その店のお好み焼きはサクッ、フワッとした生地にキャベツの甘みが相まって、旨味が口いっぱいに広がる。そばがパリッとした細麺なのも食感にアクセントがあって、すっかりおっちゃんの魔法の虜になってしまった。

 そんな美味いお好み焼きが食べられる広島の山間の町へやってきたのは、ファイターズとホークスでプレーした島田誠に会うためだった。島田は昨冬、女子硬式野球の企業チーム、廿日市サンブレイズのヘッドコーチに就任した。指導者として女子選手と初めて対峙した島田は、さっそく走塁の際のベースの蹴り方を指導するなどして成果を上げているのだという。

 サンブレイズの選手たちは・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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