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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「ペナントレースとポストシーズンは分けて考えるべし」

 

9月7日の広島戦[甲子園]で史上最速Vを決めた藤川監督の優勝インタビューの言葉には、ペナントレースの価値を訴える説得力があった[写真=佐藤真一]


藤川阪神が90年の巨人を超える史上最速優勝


 今から35年前、1990年9月8日はNHKのディレクターとして中国に滞在していた。その日の夜、ホテルの部屋に上司からこんな電話がかかってきた。

「今日、巨人が優勝したから、王さんのコメントをもらってくれ」

 そのとき、中国にいたのは『王貞治の世界野球紀行』の取材を担当していたからだ。現役引退後、ジャイアンツの助監督、監督を務めた王は88年限りでユニフォームを脱いでいた。90年、『NHKサンデースポーツ』のキャスターとなった王はこの年、世界の野球事情を取材する。台湾から始まって、韓国、イタリア、オランダへも行って、アメリカではアマチュアの野球を取材し、ハンク・アーロンとの再会も果たした。

 そして9月、王とともに中国の天津へ出向いた。天津体育学院では国際協力事業団(JICA)が野球のコーチとして初めて中国へ派遣した大貫克英さんが野球の指導にあたっており、王は大貫さんを訪ねる。王にとって実父が生まれた中国本土への訪問はこれが初めてで・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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