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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「脳裏にくっきり刻まれる1974年オリオンズの記憶」

 

勝率1位でプレーオフを勝ち抜き、中日を破って日本一になった1974年のオリオンズは輝きを放っていた[写真=BBM]


日本Sの結果によるシーズン過小評価が問題


 プレーオフに反対する野球好きのほとんどから聞くのが「一年間の長いペナントレースを勝ち抜いたリーグ優勝の価値」云々というフレーズだ。リーグ優勝していないチームが日本シリーズに出るのはけしからんという、いわば日本シリーズ至上主義――そういう野球好きに限って、日本シリーズが終わってからの結果論でペナントレースの価値を台無しにする。

 実際、今シーズン、セ・リーグのペナントレースで独走したタイガースがクライマックスシリーズ(CS)を無敗で勝ち抜き、堂々、日本シリーズにコマを進めたというのに、いざホークスに敗れて日本一を逃した途端、敗因やら問題点やらが次々と論(あげつら)われている。それこそ「長いペナントレースを勝ち抜いたリーグ優勝の価値」とやらはいったいどこへ行ってしまったのかと言いたくなる。第2戦の先発が違ったんじゃないか、下位打線が弱いんじゃないか、代打の層が薄いんじゃないか……そういう分析はシリーズ前になされるべきで、終わってからでは結果論に過ぎなくなるだろう。

 リーグ優勝の正当な評価について言えば、CSで2位や3位のチームが日本シリーズへ勝ち上がることよりも・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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