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石田雄太コラム「“長嶋茂雄賞”がどういう賞であるべきか」

 

数字とは別のところでファンを魅了したミスター。そのスター性は唯一無二だ[写真=BBM]


厳格な基準で選ばれる「沢村賞」


 WBCが終わればNPBが開幕する。昨年の開幕にはミスター・プロ野球がいてくれたのに、今年は天国から開幕を見守っている。そしてNPBは今シーズンから『長嶋茂雄賞』の創設を決めた。選考委員は王貞治山本浩二岡田彰布栗山英樹松井稼頭央の5人が務める。長嶋茂雄賞の選考基準についてはこれから詰めていくことになるのだという。

 この賞をNPBは「日本プロ野球12球団の選手のうち、2026年シーズン以降、その年の公式戦およびポストシーズンの公式戦において、走攻守で顕著な活躍をし、かつ、グラウンド上のプレーにおいてファンを魅了する等、日本プロ野球の文化的公共財としての価値向上に貢献した野手を選出し、表彰します」と定義している。

 つまり『長嶋茂雄賞』は「野手」に限定していること、「12球団の選手」から一人と定められていることを考えると、たとえば昨シーズンならセ・リーグのMVPを獲得した佐藤輝明(パのMVPはリバン・モイネロ)が最有力候補ということになるだろうか。となると、かつてはセから選ばれていたものの現在は12球団から一人のピッチャーが選出されている『沢村栄治賞』の野手版と考えれば分かりやすいのかもしれない。

 ただし、沢村賞には・・・

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石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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