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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「選手と野球好きの魂が刻まれた聖地」

 

かつてブルックリン・ドジャースの本拠地として使用されたエベッツ・フィールド。今は再現されているミニチュアもある[写真=Getty Images]


お城はあってなぜ球場のプラモデルはないのか


 NHKも粋なことをする。放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』、第21回放送分のサブタイトルは「風雲! 竹田城」――これは伝説のバラエティー番組、『風雲! たけし城』へのオマージュであろう。

 秀吉と小一郎の兄弟は、織田と毛利に挟まれて混乱する播磨の攻略に当たる。知略に長けた軍師を抱える秀吉は播磨の国衆を織田方につけ、さらに西へ兵を進めた。一方の小一郎は但馬の竹田城を攻める。初めて総大将となった小一郎はついに竹田城を攻め落とした。山頂に築かれた「竹田城」を、難攻不落、落ちない城と言われた「たけし城」に重ねたセンスに思わずほくそ笑んでしまった。

 現在の兵庫県朝来市にある古城山の頂に築かれた竹田城は、晩秋のよく晴れた早朝に発生する雲海に包まれることがあり、今では「天空の城」と呼ばれている。関ヶ原の戦いの後、城主を失って廃城となり、天守や櫓、門はすべて失われて石垣と曲輪だけが残る。ただ、その曲輪のすべてを囲む400年前の石垣がそのまま現存しており、遺構が完存する稀な山城遺跡は、旧知の城好きに言わせれば、天守がある城よりもむしろ強烈な存在感を放っているのだという。

 そこで思い至る、野球の話・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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