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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「受け継がれる“王イズム” 勝つために何をすべきか」

 

99年、就任5年目に南海時代の64年以来、35年ぶりにホークスを日本一に導いた王監督が宙を舞った[写真=BBM]


選手たちの負け犬根性を払拭


 王貞治がジャイアンツへ入団したのが1959年。現役を引退したのが1980年、助監督を経て監督となり、1988年のシーズンを終えてジャイアンツのユニフォームを脱いだ。つまり“ジャイアンツの王”だったのはちょうど30年ということになる。

 そして、監督としてホークスのユニフォームを着たのが1995年。2008年に監督を退任して以降、球団会長として今に至るまでホークスへ“王イズム”を継承している。その間、リーグ優勝が12度、日本一が10度。1995年以降、日本一の回数でいえばホークスに次ぐのがジャイアンツとスワローズの4度で、3度日本一になったチームはない。ホークスの実績は群を抜いている。

 では“王イズム”とは何なのだろう。そのヒントを探すために取材メモを手繰っていたら、王がホークスの監督として初の日本一を成し遂げた1999年に王が語っていたこんな言葉を見つけた。

「オレはね、ジャイアンツの選手と同じものをホークスの選手に求めてたわけじゃないんだ。ただ、ジャイアンツの選手が10分でできたことを、ホークスの選手には20分でも30分でもやらせたよ。そんなの当然じゃないか……だって、できないんだから。そりゃ、反発はあったよ。でも、それが勝つために必要なんだってことは・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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