チャンスの場面で名前がコールされると、歓声がひと際大きくなる。主力選手が不在の中、それだけの信頼を自らのバットで高めてきた。今、打線の中軸に柳町達がいることの意味は深い。 取材・構成=菅原梨恵 写真=早浪章弘、湯浅芳昭、桜井ひとし、毛受亮介 きっかけとなった打席
開幕から1カ月半で、これほどまでにケガ人が相次ぐシーズンも珍しい。外野では柳田悠岐、近藤健介、周東佑京といったレギュラー陣が“全滅”。それでも、試合は日々やってくるわけで、柳町達は右翼もしくは左翼を担っている。主力選手の代役――確かに、最初はそうだったのかもしれない。しかし、今、見せる働きは、紛れもなく攻撃の要だ。 ――5月に入って、チームの雰囲気も良くなっているように感じます。
柳町 自分たちもすごく雰囲気良くやれているかなと思いますね。といっても、勝てていなかった時期も、一人ひとりが前を向いてやろうという姿勢は出ていたんです。そこは今も変わっていないのかなと。でも、やっぱり勝ちがついてくると、というところはあるとは思いますね。
――柳町選手自身も好調が続いています。その要因はどこにあるのでしょうか。
柳町 打席の中でしっかりタイミングが取れているというのが、一番かなと思います。練習のときもすごくいいタイミングで振れていますし、試合でも。
――試合で安打を重ねていく中で、波に乗っていったというところもありますか。
柳町 ボールの見え方なんかは、そこまで変わったりということもないんですけど。一つ、自分の中できっかけになった試合、打席があって。それが、4月23日の
オリックス戦(みずほPayPay)の第1打席(2回)。曽谷(
曽谷龍平)投手からホームランを打ったのですが、実は試合前からタイミング自体はすごくいい感じで取れていて。この調子でヒットも出ればポンポンポンといくかなと思っていたところでのホームランだったんです。あれですごく、流れが変わりましたね。
――あの試合は、4月11日以来のスタメン出場でした。
柳町 それまではなんかこう、いまいちしっくり来ていないというか。タイミングも全然合っていなくて、ちょっと差し込まれる部分がすごく多かったんです。それを修正していく中で、打席に立ちたいという思いも強く持っていました。
――具体的にはどのような修正に取り組んだのでしょうか。
柳町 少し後ろに体重をかけ過ぎていたので、(バットを)構える時点で右足と左足に5対5の力配分で(体重が)乗るように意識しました。今もその比重は大事にしている部分です。
――あのホームランに関しては、打ったあと、いつも以上に感情が出ていたように見えました。
小久保裕紀監督も「よっぽどたまっているものがあったんだなという感じで」と振り返っています。
柳町 やっと1本出たんでね。久しぶりのヒットだったので・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン