2023年秋のドラフトでは3球団がドラフト1位(第2回1位入札)で競合した逸材だ。高卒1年目の昨季は二軍で12試合に登板し防御率1.94と結果を残し、一軍の先発マウンドを経験した。今季は二軍でウエスタン記録の46回2/3連続無失点。一軍ではプロ初勝利とステップアップしている。 取材・構成=壁井裕貴
※成績・情報は8月28日現在 
今季初登板となった7月13日の楽天戦[楽天モバイル]で先発し、6回無失点でプロ初勝利。通算2試合目の登板で結果を残した[写真=桜井ひとし]
生命線はストレート
高卒2年目の今季は二軍の開幕投手を務めた。その後も好投を続け、6月には防御率0.00で月間ファームMVP。ところが、一軍の先発陣はリーグ屈指とあって、なかなかお呼びが掛からない。それでも目の前の一戦に集中し、虎視眈々(たんたん)と一軍昇格を見据えて投げ込んできた。チャンスが巡ってきた7月13日、楽天戦(楽天モバイル)での今季初先発のマウンドを6回無失点に抑え、うれしいプロ初勝利を手にした。 ――プロ2試合目の登板でプロ初勝利、おめでとうございます。チームが3連敗、苦手としていた楽天戦で、重圧は感じていましたか。
前田悠 まったくなかったですね。自分が今季初登板で、チームの状況とか考えても意味がないなと考えていたので。自分のやるべきことをしっかりやって、最終的には勝っていい結果になればいいなと思っていました。
――高卒2年目でのプロ初勝利となりましたが、ご本人の中では、想定どおりでしたか。
前田悠 まずは7月までに一軍に上がることを1つの目標にしていました。その中で、初勝利を挙げることができた。ただ、次の先発となった8月5日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では打たれてしまいました(5回途中5失点、初黒星)。一回だけ良くても、ずっと一軍で投げ続けられるレベルに達していないと思いました。
――ZOZOマリンでは
小久保裕紀監督から「風の影響もあった」という話もありました。
前田悠 投げているときは、風はあまり気になりませんでした。ただ、試合後に映像を見返したとき、思っていたよりもボールが高かったり、甘く入っていました。そうした風などの外的な要因があるときは、低めに投げるという意図があるならば「投げ切る」という強い意志でいかないといけないなと思いました。
――難しい条件の中でも4回1/3を投げて、8奪三振をマークしました。
前田悠 ボール自体はよかったです。真っすぐも走っていて、変化球もよかった。特にその日はフォークが低めに決まっていた。要所で抑えられたことが、三振数につながったと思います。
――入団1年目の昨シーズン、プロ初登板となった10月1日の
オリックス戦(みずほPayPay)と比べて、何か変化は感じましたか。
前田悠 まずは気持ちですね。メンタルが強くなって、自分でもいけるという気持ちで入れました。それは、真っすぐがよくなった分、ファウルも取れて、変化球、特にカーブの精度とかもよくなりましたので。全体的なレベルアップが、結果として抑えられて勝ちにつながったのかなと思います。
――昨年の一軍経験を生かして、直球を磨いてきたと聞いています。現時点でストレートの点数をつけるなら、何点でしょうか。
前田悠 50点ぐらいですね。
――昨年の夏場に行った
インタビュー時と、変わっていないですね。8月16日に一軍再昇格した際、倉野投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーチ(投手)からは「今一軍にいるのは、直球がよくなったから。そうでなければ、ここにいない」とお褒めの言葉がありました。自己評価は厳しいですね。
前田悠 前回の点数は・・・
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