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THE HEROES 熱球インタビュー

巨人・田中瑛斗インタビュー 追い求める“理想像”「圧倒しているピッチャー、支配しているピッチャーになりたい」

 

現役ドラフトで加入してブレークした昨季を経て、ブルペンに欠かすことができない存在となっている。宝刀シュートに加えてフォークにも磨きをかけ、「勝利の方程式」の一角としてチームを支えていく。
取材・構成=杉浦多夢 写真=川口洋邦、榎本郁也
※成績・情報は4月9日時点


感じた“やりがい”


 ワールド・ベースボール・クラシックに参戦した大勢ライデル・マルティネスというブルペンの軸が不在の中で迎えた3月27日、東京ドームでの阪神との開幕戦。セーブシチュエーションの9回にマウンドへ上がると、わずか5球でゼロを刻み雄叫びを上げた。プロ9年目での初セーブ。絶好のスタートを切った。

――開幕戦でのキャリア初セーブから今シーズンがスタートしました。

田中 もちろん開幕戦ということもありますし、セーブシチュエーションで投げたこと自体がなかったのですごく緊張しましたけど、最高でしたね。

――2登板目は勝利、3登板目はホールドが付くなど、チームへの貢献度が高い投球が続いています。

田中 任せられた場面をゼロで抑えて、勝ちが付いたりホールドが付いたりという意味ではすごく充実しています。開幕してからの数戦というのは大事だと思っていましたし、そこをしくじらないようにというか。ましてや大勢とライデル(ライデル・マルティネス)がいない中だったので、「もしかしたらセーブシチュエーションで投げるかも」という気持ちの準備はしていたし、何とかできたかなという感じです。ただ、ゼロで抑えられているので今のところはいいんですけど、投球の内容的なところで言うと自分で納得できているわけではないですし、まだまだ満足はしていません。

――勝ち星は運の要素に左右される部分もありますが、やはり付けば気持ちがいいものですか。

田中 自分が投げたあとに点を取ってもらえるかというのは運でしかないので、あまり気にしないですね。やっぱりホールドです。そのシチュエーションで投げさせてもらって抑えれば付くものですから、ホールドにはこだわりたい。中継ぎをやっている限りはホールドシチュエーションでどれだけ投げさせてもらえるかが、自分の評価だと思います。

――あらためて昨年の成績を自分ではどう振り返りますか。

田中 結果的に最後に数字を見て、ある程度は見栄えがいいものにできたということはすごく自分で自信にはなりました。でも、もっとやれたという後悔のほうが多いシーズンではありましたね。数字だけを見ていると、この場面でしっかり抑えておけば防御率が1点台だったとか、この球を投げておけばもう1個、三振を増やせたとか、そういうことばかりを考えてしまうので、あまり見ないようにしていました。

――昨年の活躍を経て、中継ぎというポジションが自分のものになったという感覚があるのでしょうか。

田中 自分のものというか、自分に合っているのかなという実感はしましたね。1年間、中継ぎでやってみて、体力的なところだったり、メンタル的なところであったり、先発をやっていたときと比べて充実しているというのはありました。自分のものになったという感覚は今でもないですし、いいピッチャーがたくさんいるのでミスが命取りになるという気持ちでずっとやっていますけど、やりがいを感じた1年ではありました。

――やりがいはどんなところに感じていましたか。

田中 去年はチームのターニングポイント的なところで出してもらうことが多かったので、そういう場面を抑え切ったときのチームの盛り上がりだったり、ファンの皆さんの歓声だったりというところがすごくやりがいを感じる部分でした。ファンの歓声というところでは、今年になって特にそう感じています。

――1年間、積み重ねてきたものがあるから、ファンの期待も大きくなっていると思います。

田中 そう思ってやっています。去年のシーズン当初に比べれば・・・

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