過去5シーズンで134セーブを重ねた元守護神が、今季から先発に挑戦し、ローテーションの一角を担う。プロ初先発から圧巻の内容で、ここまで3勝1敗、防御率0.96。力強い真っすぐに、より精度を磨いた各球種のコンビネーション。新たな立場で投球を進化させ、変わらぬ頼もしさでチームを導く。 取材・構成=相原礼以奈 写真=井沢雄一郎、榎本郁也 ※成績・情報は5月8日時点 根底にリリーフの気持ち
2021年に入団して以来、過去5年の271試合登板はすべてリリーフ登板。にもかかわらず、プロ初先発の3月29日の中日戦(マツダ広島)は7回終了まで相手打線に安打を許さず、被安打1、四死球ゼロの“準完全試合”という最高の内容で飾った。その後も安定感ある投球を続け、登板5試合中、4試合でチームは勝利。入念な準備は実を結び、新たな実績を積み重ね始めている。 ――プロ6年目の先発転向は、なかなかの決断だったのではないでしょうか。
栗林 その点に関しては、昨シーズン末に監督から提案を受けて、やるしかないなと。リリーフでも先発でも、行けと言われたところで投げるという思いがあるので、自分としては大きな決断ではなかったです。
――プロ初先発から最高の滑り出しとなりました。手応えはいかがですか。
栗林 初先発からいい結果を残すことができて、いい流れで来られていると思います。開幕前の二軍戦で投げたときに良くなかった部分も、しっかり修正してシーズンに臨むことができています。
――開幕前に出た課題とは。
栗林 二軍の試合で會澤(
會澤翼)さんと組ませてもらった際(3月4日、春季教育リーグの中日戦=先発して4回7安打3失点)に、會澤さんから「腕を強く振っているように見えない」と言われて、「どこに来てもいいから強く投げていくようなイメージで」とアドバイスをもらいました。また、投手コーチの石井(
石井弘寿)さんからは、軸足が早く地面から離れて、ボールに力が伝わらない使い方になっていると。菊地原(
菊地原毅)さんからは、体が開くのが早いという指摘もいただきました。結局はすべて関連していることで、足の使い方が悪いから体が開いて、腕も振れていない状態でした。
――お三方のアドバイスがかみ合って、改善につながったのですね。
栗林 いただいたアドバイスをもとにフォームを見直して、次に
DeNA戦(3月12日、オープン戦=先発して5回5安打無失点)で投げたときにうまくいきました。いいタイミングで、いいアドバイスを3人からいただけたと思います。
――先発転向で投球スタイルも先発仕様に。最も意識したことは。
栗林 一番に考えたのは・・・
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