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THE HEROES 熱球インタビュー

オリックス・渡部遼人インタビュー 攻守走に放つ輝き「守備で防いだ1点は、自分の打点ぐらいに思っています」

 

大卒入団5年目。ついに巡ってきたチャンスを見事ものにして、中堅レギュラーの座をつかんだ。攻守走に躍動するプレーで勝利を呼び込み、好調のチームに欠かせない戦力となっている。
取材・構成=中野聖己 写真=井田新輔、早浪章弘、牛島寿人、戸加里真司
※成績・情報は6月4日時点


打席での心の余裕


 2022年に慶大からドラフト4位で入団。当時から守備と走塁は一軍レベルの評価だったものの、打席ではなかなか結果が出ず、定位置をつかめない4年間を過ごしてきた。昨季はシーズン通して一軍に帯同するも守備固め、代走がメイン。5年目の今季は、ケガ人続出のチーム事情もあり、4月8日のロッテ戦(京セラドーム)で今季初のスタメン出場を果たすと、4試合で10安打と打棒爆発。即結果を残し、打撃でも頭角を現した。

――5年目でスタメンの座をつかみました。守備固め、代走など途中出場のときとは、調整の仕方や試合に臨む意識に変化はありますか。

渡部 これほど試合に出続けることがなかったですし、すべてが初めての経験です。いろいろと勉強にはなっているんですけど、体力面での難しさはすでに感じています。そこをどう取り組んでいくかは大事なところだと思います。いろいろな人の話を聞いてみないと分からない部分もあるかなと。

――ケガ人の多いチーム事情のなかで、巡ってきたチャンスをものにしました。

渡部 入団3年目までに中嶋(中嶋聡)さん(元監督)に結構使っていただいた自負があるので、生かしきれていないなと思っていました。去年はスタメン出場が1試合でしたから、今年は絶対にレギュラーという気持ちでは挑んでいないですし、自分の役回りをまずしっかりやろうというつもりでシーズンに入りました。

――打席に立ちたいという思いも強かったのでしょうか。

渡部 3年間はある程度打席をもらえていましたが、4年目は5月を除いてずっと一軍にいたにもかかわらず14打席。いろいろ葛藤はありました。でも逆に練習の中で自由に自分のやりたいことができるとプラスに捉えて、試合でダメなら仕方ないくらいのメンタルで過ごすうちに、昨年は自分なりにいい形、ハマっている感覚をつかめました。そこからオフシーズンに入り、森(森友哉)さんや太田(太田椋)にいろいろ話を聞いて、よりいい方向に向いたのが良かったと思います。

――具体的にはどんなアドバイスを。

渡部 森さんからは、ボールにコンタクトすることだけに注力したほうがいいと。それに合わせてトップの位置を教えてくださったんですけど、僕みたいなタイプは空振りやフライはもったいない。ライナーや反対方向にしっかり強く打てるように、ということですね。

――逆方向の打撃が持ち味の太田選手同様に、今季の渡部選手も左翼11、中堅8、右翼11と全方向にヒットが出ています。逆方向への意識の結果でしょうか。

渡部 逆方向を意識しているのは練習ですね。試合で逆方向だけとなると、攻められ方も変わってきますので、ある程度引っ張る意思を見せることも大事。その意識があるので・・・

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