4年ぶりに復帰したチームで存在感を増している。開幕前は代打の切り札としての役割が期待されたが、一塁を守りながらクリーンアップの役割も担う。それでも“マスター”の気持ちに変わりはない。常に準備し、試合に臨み、ベストを尽くすだけだ。 取材・構成=牧野正 写真=牛島寿人、榎本郁也 ※成績・情報は6月11日時点 気負わず淡々と
開幕から低迷するチームにおいて自分の役割をまっとうしている。故障者が続出して苦しい戦いのなか、今季で37歳となるベテランは好調をキープし存在感を発揮。代打の切り札として、またスタメンではクリーンアップに名を連ねて躍動中。4年ぶりの古巣復帰だが、ここまでの活躍は誰も予想できなかったのではないか。その勝負強さはチームの浮上には欠かせない。 ――開幕から2カ月以上が経過しましたが、ここまでの自身の成績についてはどのように思っていますか。
阿部 どうですかね……。結果が出て良いときもあれば、出なくて悪いときもあったり、という感じです。自分ではあまり考えないようにしています。
――では良いときのことについて、好調の要因は何だと思いますか。
阿部 なんですかね……。しっかり準備して打席に立てていることですかね。本当にあまり余計なことは考えず、シンプルに行こうと。もちろん試合状況は考えながらですけど。
――昨年、
楽天を戦力外になりましたが、内心では、これくらいはまだまだやれると思っていたのではないですか。
阿部 いや、あんまりそんなことも考えていなくて、とにかく結果に左右されずにやっていければなと。自分のやれることは限られていますから。それを整理しながらやっていますし、そのなかで少しでもチームに貢献できればいいなという気持ちで毎日を過ごしています。
――4年ぶりのチーム復帰で開幕を一軍で迎えられたときの気持ちは。
阿部 毎年そこは1つの目標でやっていますからね。キャンプからオープン戦と順調にやってこれましたし、周囲の目もさほど気にならなかったのが良かったのかなと思います。
――おそらく多くのファンが阿部選手には代打の切り札的な役割を期待していたと思います。それでもやはりレギュラーは狙っていたのでしょうか。
阿部 現役でやっている限り、そこ(レギュラー)は少なからずというか、スタメンで出られるようにという準備はしていました。でもそこまで意識してもやっていないというか、そこは僕が決めることじゃないので。自分で考えても仕方がないことは、あまり考えないようにしているんですよ(笑)。決めるのは僕の仕事ではない。そんなことを気にするよりも、集中して野球をやりたいなと。
――入団する際、球団や監督から「代打の切り札で」というような言葉などは、掛けられませんでしたか。
阿部 好調ならスタメンとか、代打一本とか・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン