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THE HEROES 熱球インタビュー

ヤクルト・岩田幸宏インタビュー 流れを呼び込むチャンスメーカー「僕一人では、点を取ることはできない。でも、一人でチャンスをつくることはできる」

 

独立リーグから育成ドラフトで入団した苦労人だ。育成3年目に支配下を手にすると、チーム屈指の足で、欠かせない戦力となっている。進化を続ける打撃で出塁し、盗塁でゲームの流れを変える。好機を生み出し、ダイヤモンドを疾走するのが役割だ。外野守備でもセンターラインを固め、目先の1勝をどん欲につかみ取る。
取材・構成=菅井真凜 写真=川口洋邦、大泉謙也、井田新輔、湯浅芳昭、桜井ひとし
※成績・情報は6月18日時点



得点への道筋


 塁に出れば、何かが起こる――。そんな期待を抱かせるリードオフマンだ。2年連続で開幕スタメンの座をつかみ、ダイヤモンドを駆け回っている。持ち前の俊足を武器に、攻撃陣を活気づけている。

――岩田選手は脚力でファンを魅了しています。自己最多の126試合に出場した昨年は14盗塁。今季はすでに、その数字を上回っています。要因は何でしょうか。

岩田 特に変えたとかはないですけど、走れる場面が今年のほうが多いので、走れているのかなと思います。

――盗塁を仕掛ける際に、心掛けていることはありますか。

岩田 相手ピッチャーのデータや癖、配球など、いろいろなことを考えています。ここで走ったらチームにどう影響が出るのか、アウトになることを考えるより、セーフになることを考えて盗塁するので、(盗塁の)数は欲しいですけど、ここで盗塁してチームにいい流れを持っていくことができるのかなど、得点につながる確率が上がると思ったら走っています。

――走れる、走れない、の判断基準はどこにありますか。

岩田 クイックのタイムであったり、キャッチャーの肩の強さだったりです。

――3月29日のDeNA戦(神宮)では8回の二死一塁から、相手三塁手の落球で一塁から一気に生還。池山隆寛監督は「気がつけば、岩田ですから」と、岩田選手の足を称賛していました。

岩田 そういう表現で評価してもらえているのはありがたいですし、うれしいです。だからといって、好走塁と暴走は紙一重。やみくもに走っていいわけではないと思っているので、ベンチから見て助かるな、という場面で走れたらと思います。

――一方で、盗塁を失敗してしまったときにどんな反省をしますか。

岩田 スタートのタイミングや走路、始動の姿勢の状態が高かったのか、いろいろ反省しないといけない部分はあります。

――盗塁成功率は.800。チームへの貢献という点で考えていることはありますか。

岩田 ホームランを打てる選手でもないですし、長打をバンバン打てる選手でもないので、とにかく塁に出て、得点圏に行く。あとは、後ろのバッターたちがかえしてくれたらいいなと思っています。

――打線で1点という形ですね。

岩田 僕一人では、点を取ることはできない。でも、一人でチャンスをつくることはできるんです。

――5月1日のDeNA戦(神宮)では、1号2ランを含む5安打4打点でした。「強い打球」を意識していると思うのですが、具体的にはどんな打球ですか。

岩田 僕はどうしても初球から当てに行くことが多いので・・・

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