飛躍のプロ5年目を過ごしている。「恐怖の九番打者」として存在感を発揮すると、5月中旬以降は上位打線を担っている。チャンスメークに加えて、勝負強さも兼ね備え、遊撃のレギュラーの座をがっちりとつかんだ。打率3割も視界にとらえるリードオフマンに迫る。 取材・構成=多田まりや 写真=高原由佳 ※成績は6月25日時点 打席内での対応力
攻守ともに欠かせない遊撃手だが、今季は打撃での活躍ぶりが目立っている。6月5日のヤクルト戦(神宮)では延長11回、初球をとらえて勝ち越しのソロ本塁打、同13日の中日戦(エスコンF)では9回一死からサヨナラ弾を放った。ここ一番の勝負強さを、随所に見せている。 ――6月25日時点で打率3割前後を推移しています。打席での意識はありますか。
水野 一打席一打席すごく考えて入るようにしています。
――状況によりますが、具体的に打席にはどういうことを考えて入っていますか。
水野 1年目や2年目は、もう本当に来る球、来る球を打ちにいっていたんです。でも、今はしっかりとこの球を狙って打席に立とうと考えています。
――打率のほかにも、大事にしたい数字はありますか。
水野 打率はもちろんそうですけど、5月中旬からは一番を打つことも多かったので、出塁率も考えるようになりました。
――一番打者はリードオフマンとして、出塁はもちろんのこと、チャンスでは走者をかえす役割も求められます。
水野 チャンスの場面が好きなので、ランナーがいたらもちろん気合は入ります。初回だったら、何とか先制点を奪いたいなという考えです。
――走者の有無によって、打席での意識に違いはありますか。
水野 ランナーがいるときは、やっぱり打ってかえしたいので、ランナーがいないときよりは、スイングをかけていますね。ランナーがいないときは、初球からガンガンいこうとはせず、ボール球を見極めるようにしています。場面にもよりますが、一打席一打席大事にするようになりました。なんでもかんでも打ちにいくわけではない感じです。
――6月5日のヤクルト戦(神宮)での勝ち越しのソロ本塁打は印象的でした。
水野 あの場面はヤクルトの守護神だったこともあり、そんなに球を見ている余裕はないなと思ったので、初球から仕掛けていこうとしました。
――積極的な姿勢が、最高の形になったということですね。
水野 はい。良い結果になりました。
――対左投手の打率は3割を超えています。昨年の打率.250と比較しても上昇していますが、克服したのでしょうか。
水野 実際、そこまで得意だという意識はないんですよ。結果的に数字を見たら・・・
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