チームにおける最大のブレーク候補と言っていいだろう。2年目の今季、内野守備のユーティリティー性、最大の武器であるスピードを生かして、チームに欠かせない存在へ成長を遂げた。端正な顔立ちでもファンの心をつかむ若武者の現在地とは。 取材・構成=杉浦多夢 写真=桜井ひとし、兼村竜介、BBM ※成績・情報は7月9日時点 積極性と判断力
チームにとってのピンチを、自らのチャンスに変えた。不動の二塁だった吉川尚輝がケガと手術の影響によって出遅れると、八番・二塁で開幕スタメンの座をつかんだ。以降も遊撃、三塁をカバーしながらスターティングラインアップに名を連ね続けているのは、進化を遂げた打撃でしっかりと結果を残し、チーム屈指のスピードで確かな貢献を見せているからだ。大卒2年目の今季、さらなる飛躍を胸にグラウンドを駆け回る。 ――開幕スタメンからのスタートとなった2年目の今季は、どんな思いで迎えたのでしょうか。
浦田 昨年の終盤に何試合かスタメンで出場させていただいて、その経験も踏まえて2年目は「絶対にやってやる」という気持ちをオフシーズンのときから強く持っていました。その積み上げの成果が、今につながっているのかなと思いますし、ここまでケガなく、順調に来ているのかなと思っています。
――2年目のシーズンを迎えて一番成長できたのはどんな部分ですか。
浦田 昨年の段階では一軍のピッチャーにしっかり対応できなかったというのが現実だったので、バッティングで打つことができなければ、試合に出られない。そこは課題として取り組んできました。
――打撃でしっかり結果を残すことができている要因は何でしょうか。
浦田 バッティング練習かなと思いますね。今年のシーズンが始まっても、最初のころは来た球を打つだけというか、ライナーを意識するくらいで、はっきり言って“なあなあ”になっていたバッティング練習でした。そこから逆方向だったり、間(ま)の取り方だったりを意識するようにしていったら、試合でも1本出たりとか、結果につながるようになっていったので、バッティング練習かなと思います。
――実戦を想定した打撃練習によって、試合での結果も変わってくるのですね。
浦田 やっぱり変わりますね。阿部(
阿部慎之助)前監督がずっと自分におっしゃってくれていたので、その教えを今も継続しています。バッティング練習を、いかに実戦につなげるバッティングにできるかということをずっと教わっていたので。今、形になってきたのかなと思います。
――打撃面でさらに進化させていきたい部分はどこでしょうか。
浦田 まだまだ未完成なので、まずは今やっているバッティングを継続しながら、そこを極めているところです。しっかりとした強いスイング、引っ張っていく打球という部分は弱いので、そこも課題かなと思っています。
――打順は下位から始まり、一、二番を任されるようになってきました。打順によってアプローチの違いはありますか。
浦田 八番とか下位打線のときは、とにかく後ろにつなぐという意識でやっていましたけど、一番バッターとしてはいかに後ろにいい流れをつくって次のバッターへ渡すか、ということを意識しています。できるだけ相手ピッチャーに多くの球数を投げさせる。もちろん一番バッターは・・・
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