球界屈指の打球速度をマークするなど、入団5年目にして潜在能力を開花させた。12球団トップのチーム得点数を誇る鷹のトップバッターとして、チームに勢いをつけている。 取材・構成=田尻耕太郎【スポーツライター】 写真=湯浅芳昭 ※成績・情報は7月26日時点 徹底した準備
高校通算50本塁打、東京六大学リーグ戦でも10本塁打を放ち、長打力を武器にプロ入りした。昨年までは一軍に定着できなかったが、5年目に大きく飛躍。5月16日の楽天戦(楽天モバイル)でプロ入り初の一番を打つと、以降出場54試合連続で任され、強力打線を活気づけている。 ――すっかり「一番・正木」が定着しました。
正木 初めのころは難しいと感じました。1打席目は特に。でも、だいぶ慣れました。今はなんなら一番打者のほうがやりやすいぐらいの気持ちになっています。
――どの部分に難しさを?
正木 後ろの打順ならばそれまでのバッターを見て、相手投手が今日どういう球を投げるのかとか、調子を見ることができるじゃないですか。もちろんデータをしっかり確認して試合に入りますが、それでもその日によって曲がり方、球速、球の伸びは全然違います。初回の一番打者は打席でぶっつけ本番です。それに、自分がそうしていたからこそ、初球を振りにいっていいのかなとか考えてしまいます。もともと初球から行きたいタイプなんですけど。
――いつごろ慣れましたか?
正木 具体的なタイミングや試合とかは分かりませんが、最初の2週間くらいはいっぱいいっぱいでした。
――周囲からのアドバイスは?
正木 佑京(
周東佑京)さんに初球を振るか迷っていると相談したら『オマエを一番にしているってことはガンガン振ってほしいと思っているからだよ。だからどんどん行けよ』と言ってもらえました。
――5月15日に一軍登録され、2試合目の翌16日からトップバッターに。最初はかなり驚いていましたね。
正木 仙台での楽天戦で、球場に到着してグラウンドに出る前に『今日オマエ一番らしいぞ』と誰かに言われて『エーっ!』となりました。
――当日の報道各社の取材では「小学生以来」とコメントしていましたが、実は今年5月5日のファーム・リーグをはじめ二軍戦で何度か一番スタメンを経験していたようですが?
正木 それはリハビリ明けとか、打席数確保のためだったと思います。一軍戦はまったく別もの。二軍戦は換算できないし・・・
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