前回(2022年9月19日号)から間が空きましたが、今回は7球種目となるカーブを紹介しましょう。『カーブ』と聞けば、最初に覚える変化球のイメージがあるのでは。僕もお父さんに教わったカーブが最初に覚えた変化球でした。
ただ、今回紹介するカーブはまったくの別物で、プロに入ってから覚えた球種。この『7番目の球種』の意味こそが、握り方、投げ方にもつながるんです。そもそも覚えた理由である『タテのスライダーを生かすため』ということが、読んでいただく上での大前提になります。
ここまで紹介した6球種のリリース直後のボールの軌道をイメージしてください。タテのスライダーを除く球種は、リリースから直線的にキャッチャー方向へ向かいますが、タテのスライダーだけは一度、ポンと上に浮く軌道を描きます。となれば当然、バッターも一度、ポンと浮いた時点で『タテのスライダーだ』と判断できる。その判断をさせないために覚え、タテのスライダーの軌道で、スピード差、緩急差をつけるためにカーブを投げ始めたんです。なので、僕のカーブはドロンと曲がる『ドロップカーブ』ではなく、鋭く曲がって落ちる『
ナックルカーブ』。このカーブを覚えた意味と狙いを理解していただいた上で、握り方などを参考にしてみてください。
【握り方】人さし指を立てる意味
握りは難しくありません。中指、親指を縫い目にかけて握り・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン