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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科 米スポーツ界拡大の功労者とストライクゾーン・ユニフォーム

 

イラスト=イワヰマサタカ


 大谷翔平のテレビ中継で、対戦相手トロント・ブルージェイズのボー・ビシェットのユニフォーム姿が気になった。その着こなしは、ここ数年流行のパンツの裾をヒザ上まで上げるスタイル。しかしそれだけなら、今は各チームに一人二人はいる。ビシェットの場合、ストッキングのヒザ部分が色違いで、なんだか私には既視感があったのだ。

 思い出したのが、1952年にデンバー・ベアーズが採用した「ストライクゾーン・ユニフォーム」だ。上着の胸上部とパンツのヒザ下がブルーで、間の白い部分がストライクゾーンになる。ストライクとボールの判定がしやすくなると製作された。

 ところがすぐにベアーズが加盟していたアメリカン協会リーグ(3A)は使用を禁止。「かえって判定がしにくい」というのが理由だった。

 2003年、エベッツフィールド・フランネルという野球グッズの会社が、このユニフォームを復刻して話題になった。デンバーが本拠地のコロラド・ロッキーズのトッド・ヘルトンが着用。ロッキーズのファン誌「ロッキーズ・マガジン」の表紙も飾っている。しかし・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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