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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科「日米ジャイアンツのチームカラーオレンジ色にまつわる物語」

 

イラスト=イワヰマサタカ


 読売巨人軍の第1号のユニフォームは、その前身、大日本東京野球倶楽部が1935年に行った第1回米国遠征で使用したグレーの上下だ。これは実物が1点だけ残っていて、現在は長崎県営野球場の入口正面に飾られている。遠征に参加した長崎出身の内堀保さんが寄贈したもので、胸マークの日の丸と「TOKYO」のアルファベットをあしらった盾型ワッペンが印象的だ。輪郭は鮮やかなオレンジで「TOKYO」の文字はネイビーだ。

 19世紀の野球草創期のユニフォームは、胸に盾型の飾りをつけるスタイルが定番だった。盾形ワッペンは米国野球史に詳しい鈴木惣太郎あたりのアイデアだったのではないかと思う。球団創設の立役者だった鈴木は球団の重役で物知りの安楽兼直にチームの形について相談していた・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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