
イラスト=イワヰマサタカ
広島東洋カープの球団旗の歴史には謎が多い。1949年の12月9日に「カープ廣島野球倶楽部」の看板を掲げた球団は、中国新聞と共催で球団旗の公募を行った。入選したのは呉市からの応募作で、12本の青い横縞の上に赤で「CARP」のロゴを入れたデザインだった。
しかし青い横縞に関しては、中沢啓治さんの「広島カープ誕生物語」などでは、広島を流れる7つの川を表していて7本と記述されている。だが1950年の野球誌などに掲載された写真を見ると横縞は12本だ。
この疑問に答えてくれたのが、球団史の名著「カープ30年」の筆者で、長年、中国新聞記者として取材をしてきた冨沢佐一さんだ。10年ほど前にカープの球団旗に関する疑問を手紙でやり取りして、いろいろと教示いただくようになった。
まず初代球団旗の横線の数だが・・・
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